交流授業



交流授業
交流授業の効果
音読
計算




  交流授業

 
 神津の場合、縦の結びつきが強い。
 都内では考えられないほど強い。
 100倍は強いだろう。
 これを活かした授業を創った。
 これが、交流授業である。
 子どもが子どもを教える。これがいい。

 交流授業

 上級生サイド
 教えることは学ぶこと
 教わる→教える 視点の転換
 両方からものを見るようになる。
 教材研究
 指導計画
 その子に合わせる
 いかに説明が難しいか
 論より証拠
 自分が役に立つ
 有能感
 その子が伸びてうれしい
 自分のことのようにうれしい


 下級生サイド
 マンツーマンで教えてもらえる
 自分に合わせて教えてもらえる
 上級生を尊敬する


 両サイド


 教師サイド

 子どもを見ることができる。
 客観視
 指導を見る

 どんな言葉が子どもに入っていくか
 


 
 異学年合同で授業をする。
 音読、歌、計算、体育いろいろな授業を一緒にやる。
 マンツーマンで教える。
 上級生は、準備をしてのぞむ。
 しかし、予定通りには行かない。

 交流授業の効果

 交流授業、最近は、5年生といっしょに歌をやっている。
 『少年の日はいま』という歌である。
 6年生といっしょに授業すると、5年生の集中力がすごい。
 別人のようになる。
 マンツーマンで指導がいい。
   その子にあった指導ができる。
   時間のロスが少ない。
   練習の密度が濃くなる。
   ごまかしがきかない。
   逃げられない。

 など、効果絶大である。
 5年生は、みるみるうまくなってきた。
 意欲的になってきた。
 今後、学校づくりのメインになるだろう。

 交流授業の効果
 2年生との交流授業。
 朝自習の時間、2年生は『かさこじぞう』の「ひとりしらべ」をやっている。
 5年生がマンツーマンで指導しているのである。
 これがおもしろい。
 ふざけたりしゃべったりしてやらない子もいる。
 担当した子が「先生、2年生がちゃんとやってくれない」といいにくる。
「なにいっているんですか。○○君も、最初そうだったんですよ」
「…」
 四苦八苦して教えている。ははは、いい経験だ。
「先生の大変さがわかった」
「そうかそうか。もっとわかってちょうだい」
 教えることは、勉強である。人に教えることにより、わかってくることがある。私は、それを感じてほしかったのである


  音 読

 5年生との交流授業。いきなり連れていって、いきなり音読させる(笑)
 5年生にとっとは、いい刺激になっただろう。
 6年生にとっては、瞬間芸?を磨く絶好の機会だっただろう。
 練習して発表することはできるようになってきた。次なる課題は、パッといわれてパッとできるようになることである。
 5年生のときやったことがある教材(『地図のある手紙』)とはいえ、いきなり読まされる。しかも、5年生が見ている。
「6年生に見本を見せてもらいましょう」
という私からのプレッシャー。 
 けっこうきつかったかもしれない(笑)

 校内研。
 5校時、5年1組との交流授業。
 6年だけでやる予定を急きょ変更。
「5年生と対決します」
 給食の時間に予告し、教材文を配る。
 教材は、『地図のある手紙』源さんとおかねさんの会話の部分である。
 男女ペアをつくるようにいっておいた。

 5校時、5年生がくる。
 5分間練習させる。
 発表、さあ、どうなるか。
 6年生が次々に発表していく。
 どのペアもそれなりに工夫している。間の取り方、強弱、視線、表情、位置などなど。
 5年生は、驚いている。
 途中で練習タイムをとる。
「さあ、5年生も発表してもらいますよ。ペアをつくって練習しましょう」
 表現読みとはこのように読むんだ というイメージをつくらせてから練習に入ったのである。
 表現の特徴でもあるのだが、口でいっただけでは伝わらない。
 それよりは、実際に見せるほうがいい。
 「ああやってやるんですよ」といえばいい。
 「表情をつけろ」とか「悲しそうに」なんていっても、できるものではない。
 はたして、4校時より集中して練習していた。
 2分後、発表再開。練習のときいい感じだったペアを指名する。
 ちょっと早口だったが、けっこう感じを出していた。
 6年生の発表。ときどき5年生をはさみながら、全員発表させた。
 5年生にとっては、いい刺激になっただろう。
 。いきなりやらされた6年生、参観者がいるところでやった6年生にとっても、いい経験になったことだろう。

  
 2年生糸の交流授業
 『くまの子ウーフ』のある部分を取り上げる。
 会話文である。
 ウーフが「お母さん」という。
 このいい方である。
 2年生は、ただ読むだけである。
 平たい読みである。
 いろいろといってみたが、あまり変化がない。
 そこで、6年生にやってもらう。
「お手本を見せてください。『お母さん』15連発(6年生男子15人に向かって)、いきます」
 6年生男子15人が、『お母さん』15連発。
 表情も豊か、表現も一人ひとり違っていてよかった。爆笑
「さすが6年生ですね。上手ですね。もう一回やってもらいましょう。さっきと違った表現でお願いします」
 2回目の15連発。
 こうして6年生も鍛えるのが私流である。
 おもしろかった。
「男子だけにやらせる手はありませんね。女子いきます。『お母さん』12連発」
 女子にもやらせる。

 こうして交流授業は進んでいく。
 おもしろそうでしょ。

 ダブルヘッダー
 3時間目は、5年生との交流授業。
 今度は、表現読みである。
 題材は『木竜うるし』
 課題は、私のほうで設定する。
  6年生と5年生がペアになる。
  役を決める(権八か藤六か)
「5分間練習します。そのあと発表してもらいます。6年生は5年生を教えてください」
 その練習たるや…密度が濃かった。
 最初から集中している。
 熱気むんむん。ピンとした雰囲氣。
 実にいい。
 集中している。

 5分後、ペアごとに発表させる。
 さすがに6年生はうまい。
 6年生に引っぱられ5年生もうまくなっている。
 以前にくらべレベルアップした。

 

 計 算

 仲良し学年集会。
 6年生は1年生とペアである。
 10マス計算をいっしょにやる。
 1年生一人に6年生一人がつく。
 つまりマンツーマン。
 交代で計算する。
 盛り上がった。
 1年生は、6年生のスピードに驚いていた。
 コツを教えてもらい、かなり速くなった子もいた。

 2年生のところに行く。
 10マス計算(九九)をやる。
 昨日と同じように、2年生と6年生がペアになり、交互に計算する。
「6年生は、5秒でやってもらいます」
「おー」
 制限時間を短くすれば、上級生にとってもかなりの難題になる。
 
 2年生は、6年生のスピードに圧倒されていた。
 作戦タイム。
 6年生が、速く計算するコツを伝授。

 歌

 朝会のあと、5年生と交流授業。
 歌の指導をする。
 今度5年生が習う『少年の日はいま』を聴かせる。
 5年生の指導に先立ち、6年生に一人ずつ歌わせる。
 ワンフレーズである。
 6人歌ったところでストップ。
 時間の関係である。
 次に、5年生一人ずつ歌わせる。
 やはりワンフレーズ。曲は、よく知っている『神津小讃歌』の一部である。
 6年生のやるのを見ていたせいか、思ったより声を出している。
 「歌わない」「声を出さない」と聴いていたのだが、それがうそのようである。
「けっこううまいね。では、5年生全員でやってみましょう」
 けっこういい。
「それでは、6年生やってみましょう」
 段違いにうまい。
 さすがである。
「6年生、5年生に一人ずつついて。教えなさい」
 いよいよ個別指導の始まりである。
 といっても、今日は時間がない。
 1時間目が始まるまでの10分間である。
 3分くらいしか取れなかった。
 それでも、6年生は一生懸命教えていた。
 マンツーマン。声を出さざるをえない。
 しかし、いやいややっている子はいなかった。

 個別指導のあと、5年生全員で歌わせる。
 さっきよりグンとよくなった。
 6年生に歌わせる。
 これまたさっきよりよい。


 朝自習の時間、5年生との交流授業『少年の日はいま』
 発声と歌の指導をする。
 15分の予定が、45分になってしまった。
 5年生、6年生ペアになって練習。
 練習の仕方を教える。
  @はじめから少しずつやっていく。
  A一番うまくできそうなところからやっていく
 2通りの方法を教える。
 うまくいかないところを練習するのはよくない

 本格的な交流授業。体育館で行う。
 5,6年生を4グループに分ける。
 グループごとの練習。
 最初は、マンツーマンで基本練習。
 次に、グループ全体での練習。
 発表(練習したところだけ)という感じでやっていった。
 授業者は、私ではない。新採の音楽の先生である。
 5年生は、かなり伸びた。
 ここが伸ばしどころだと思ったので、授業後、指導させてもらった。
 グループごとに、『少年の日はいま』の一番を歌わせる。
 最後に、全員で歌わせた。
 これがすごかった。
 今までにない歌であった。
 5,6年生の力が合わさるとこんな力が出る という感じの歌であった。
 次元が違った。
 もちろん、私が理想とするレベルからはまだまだ遠い。
 しかし、今まで越えられなかった壁を越えた。いともあっさり。
 交流授業の成果はすごい。

 
 音楽の先生による交流授業。
 初任研としての研究授業である。
 5年生が大ブレイク。
 急成長。
 多くの参観者の前で、一人ひとりが歌った。
 最後の歌はすばらしかった。
 急成長!


 ◆今回のメイン

 交流授業で何を主張するか

 子どもが創る指導案

 一人ひとりに計画を立てさせる。
 うまくいくかどうかは、問題でない。
 やってみることが大切。
 
 入念な準備→何が必要か。
 実態把握
 指導技術
 瞬間芸
 その子に合った指導

 どのように指導するか
 考える
 やっている最中も考える
 終わってから分析する
 次なる計画を立てる。

 立場を変えることで、いろいろなことが見えてくる。

 サイクル 

 計画→実行→分析→計画→実行

 このサイクルでおこなう。
 メインは、分析である。
 どれくらい、細かく見ることができるか。
 がポイント。

 その子に合ったものを
 

 ◆今回のメイン

 認識したこと を書かせる。

  子どもが創る指導案
  指導計画を子どもに立てさせる。

 頭を使って作戦を立てる。

  認識→行動

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