公開授業
 
校内研 2005年5月 



  校内研 公開授業
   
   5月の校内研、だれも立候補する人がいませんでした。
   あたりまえですね。
   スタートして1ヶ月、しかも連休明けです。
   研究主任としては、立候補せざるを得ません。
   
   私の場合、開き直っていますので(笑)
   いつでも挑戦を受ける(笑)
   のです。

   今回は、若手の先生からのリクエストがありました。
   「体育の授業を見せてください」

   久しぶりの体育の授業公開です。

   11日(水)午後1:30〜  体育館にて
  
   ◆チャレンジタイム(1:30〜1:45)
    ・計算…10マス計算
    ・音読&漢字…漢字リピート
    ※チャレンジタイムの体育バージョンです(笑)
  
   ◆体育の授業(1:45〜2:30)
    
    体力つくりの運動
    ・SOHRAN
    ・長なわ
    ・ボールコントロール
  
    マット運動   大きな前まわり
    ・予備運動
    ・前まわりバリエーション
    ・大きな前まわり
    ・連続技
    ・発展技
    ・まとめ
  
   ◆協議会(2:45〜4:00)
  
    の予定です。
  
    杉渕学級、持ち上がり3年目です。
    班学習、教え合いがどのくらいできるでしょうか。
  
    一人ひとりが全力を出す。
    みんなの力を合わせる。
    お互いを支え合う、高め合う
    などなど。
  
    授業による学級創りでもあるのです。
  

 

   いよいよ公開授業

   いよいよ、公開授業です。
   連休明け、ベストではありません。
   10日は、調整。
   二次の1時をおこないました。
   ※公開授業は、二次の2時です。
  
   チャレンジタイム 肉体版

   チャレンジタイムが笑えます。
   こんなことをしていいのだろうか(笑)
   半分遊びですね。
   題して、肉体チャレンジ。
   内容は、
   ・10マス計算リレー
   ・漢字&音読
   ・歴人カルタ
   ・百人一首
  
   これらに、体育的要素がプラスされます。
  
   班の協力、チームワークが要求されます。
  
   マット運動では、
   ・一人ひとり
   ・二人で
   ・班全員で
   ・教え合い
   など、「かかわり」を重視します。
   ぼくも上達するから君も上達しよう。
   という感じです。
  
   最後は、指名なし発言による発表です。
  
   授業=学級づくり
  
   このような授業を展開します。
  

   いよいよ、公開授業です。
   連休の多くは、授業準備に費やしました。
   しかし…肝心の授業ができません。
   10日、二次に入りました。
   ・SOHRAN
   ・長なわ
   ・ボール(ハンドリングとシュート)
   の調整。
  
   マット運動は、流れを決めました。
   1 感覚づくり(予備運動)
    うさぎの足打ち、カエル倒立、ブリッジバリエーション
    アンテナ→立つ
    2人組のまえまわり、班全員で前まわり。
  
   2 前まわりバリエーション&つなぎ
     ・前まわり片足立ち
     ・前まわり考える人立ち
     ・前まわりジャンプ、V字ジャンプ、1回転など
     ・前まわりV字バランス(これが難しい)
     ・前まわりからバランス
     ・前まわりから側転
     ・ジャンプから前まわり、V字、1回転
     ・大股歩きから前まわり
     ・ケンケンから前まわり
     ・馬跳びから前まわり
     ・側転から前まわり
  
   3 大きな前まわり
     ・人越え前まわり
  
   4 発展技
     ・跳び前まわり
     ・飛び込み前まわり
     ・ハンドスプリング(おまけ)
  
    などです。
    喜んでやっていました。
    重量級の子どもたちも、足を閉じて立てそうなところまできました。
    さて、本番は?
  
  
   公開授業当日
  
   体育朝会。
   並び方、きをつけ、やすめ、行進などの練習。
   
   基礎学力づくり
  
   ◆熟語を使っての文づくり(教科書)
   3つの熟語を使って、短文をつくる。
   これは、おもしろい。
   ・関連性あるものを3つ
   ・アトランダムに抽出
  
   関連性あるものを選ぶ選択能力が問われる。
   その力を養うのに適している課題である。
  
   アトランダムに抽出したものを結びつける。
   関連づける能力。
  
   2つの観点から迫る。
   今後使えそうである。
  
   ◆太子の仕事
   ・太子の志
   ・太子の発想
  
   十七条の憲法から、何がわかるか。
   班学習。

   4校時は、交通安全教室。
   以前に比べると、全体的に聴く態度がよくなっている。
   集中して1時間聴いていた。
   しかし、ここで問題発生。
   なんと、お巡りさんの話が延びたのである。
   15分オーバー。
   終わったのは、12時35分。
   授業開始は、午後1時30分である。
   給食を食べて、着替えて、帰りの支度をして準備する。
   掃除もある。
   55分ではきつい。
   この15分のロスは大きかった。
  
   体育館のセッティングをする。
   マットをセットしておく。
  
   給食を食べる。
   着替え、帰りの支度。
   掃除。
   体育館へ。
   セッティングの続き。
  
   ミーティングをする。
   本番初めてやることもたくさんあるので、少し説明をする。
   
   アップ。
  
   いよいよ、本番。
  

  ◆チャレンジタイム

   この日は、肉体チャレンジ。
   オープニングは、漢字&音読から。
   漢字リピート 1〜10番までを全員で読む。
   体育館中によく響いた。
  
   10マス計算
   班対抗リレーをする。
   走っていき、10マス計算をする(1列ずつ)。
   コーンをまわって戻ってくる。
   はやく10列終わった班が優勝である。
   初めてやったので、とまどっている子もいた。
   教室では簡単にできることが、難しくなる。
  「あせっちゃって、速くできなかった」
   などなど。
   走るという要素が加わると、とたんに難しくなるらしい。
  
   歴人カルタ
   マット上でブリッジ→走る→カルタをとる→コーンをまわって戻る。
   これまた、珍プレー続出。
   あせって、札を見つけられない子。
   間違った札を持ち帰った子。
   普段は、考えられないミスである。
  
   百人一首
   「五色百人一首」ピンクの札。
   マットの上で前まわり→走る→札をとる→コーンをまわって戻る。
  
   最後は、腹筋。
   V字バランスしながら、漢字リピートを読む。
   班ごとにおこなった。
  
   全部終わるころには、息がはずんでいた。 

  ◆SOHRAN

   久しぶりのSOHRAN。
   わずかに練習は3回。
   まだ、体の切れ、動きなどは戻っていない。
   転校生は初めての挑戦。
   これから、また少しずつ練習する。
   6月の学校公開で披露する予定。
  
   ◆長なわ

   実践を見た指導主事の先生が(協議会で)いった。
  「世田谷は、長なわに取り組んでいます。5分で何回跳べるか。
   水準は、1分間に100回です」
   これが、一流レベルである。
   私の知り合いの学級、5分で600回という大記録を持っている。
   私が見たのは、5分で500回のときだった。
   それでも、ものすごい衝撃を受けた。
  
   杉渕学級は、ほど遠い(笑)
   これからである。
   うまく跳べない子がいる。
   そのため、その子のところで必ずひっかかる。
   一度ひっかかると、10回分くらいロスをする。
   調子よくいっているときは、1分で130回くらいのペースである。
   問題は、うまく跳べない子の上達である。
   この日は、奇跡が起きた。
   なんと、流れの中で跳べるようになったのである。
   今までは、その子の番になると、
   ・極端に回すスピードを落とす。
   ・空回しが4〜5回
   それでも、跳べないことが多かった。
   この日は、流れを切ることなく跳ぶことができた。
   前を知っている人にとっては、奇跡である。
   その子は、思わず泣いた!
  
   


  ◆ボール
   ハンドリング
   ・八の字
   ・アラウンド・ザ・ワールド
   ・ドリブル
   ・スクエアV
   ・その他いろいろ
   シュートゲーム
   班対抗でおこなう。
   ランニングシュート30秒で何本入るか。
   シュートは、入らないと意味がない。
   1班と2班、3班と4班、5班と6班が、それぞれペアになっている。
   片方がシュートするとき、片方は、カウントする。
   ・シュート回数
   ・入った回数
   それを、分数であらわすのである。
   時間があれば、%であらわす。
   平均も出すことができる。
   算数の勉強も兼ねている。
   ※今回は、時間の関係で算数的要素はカット。
   今までの最高は、23回。
   現在、アベレージ20回を目標にしている。
   だいぶ上手になってきた。
  
   これらは、いずれおこなう「バスケットボール」の布石である。
   頂点は、球技大会。
   3学期におこなわれる球技大会に向けて、今から少しずつ練習。
  

  マット運動
  
   いろいろな前まわり
  
   チャレンジタイムで、アップは済んでいる。
   肘、肩などのストレッチ。
  
   ・うさぎの足打ち
   ・カエル倒立
   ・前まわり
   ・2人組で前まわり
   ・班全員で前まわり
  
   ブリッジ
   苦手な子は、ブリッジのみ。
   そうでない子は、足あげ、歩きなど。
  
   前まわりのバリエーション&つなぎ
  
   ・前まわり→片足立ち
   ・前まわり→ジャンプ
   ・前まわり→バランス
   ・前まわり→V字バランス
  
   大股歩き→前まわり
   人を飛び越えて前まわり
   
   フラフープくぐり
   これは、大ヒット。
   今の杉渕学級に合っている。
   人飛び越えより、数段いい。
   前まわりが、がらっと変わる。
   言葉でなく、教具そのものの力か?
  
   もうすぐきちんと立てそうな子がいる。
   次の時間には、さっと立てるようになるだろう。
  
  

  感想より

 校内研にもかかわらず、外部の者がうかがいまして、御迷惑だったかと思いましたが、また教室での授業とは違い、勉強になりました。
 児童ひとりひとりが、生き生きしている。
 できない子を、ほかの子が責めない。
 自分の力を、精一杯出している。
 疲れたと言う子は誰一人いないんです。
 そして、何といっても先生が手本を示している。 若い!!
 
  
 本日はありがとうございました。
教師のことばがなくても、スッと次の活動に入る時に姿勢をただせる子ども達を教室に入ってすぐ見て、今日も来て良かったとまず思いました。

 「笑える」体育館での元気なチャレンジタイムではじまった、体育。体作りのソーラン、長縄、ボール扱い、もあの短時間が信じられないくらい充実していたし、その後の本編のマット運動も、実にいろいろな動きが折り込まれていて見応えがありました。

 高いレベルを目指す杉渕先生の気概を今日も強く感じました。

 どうもありがとうございました。

  
 昨日は校内研に参加させていただき、大変感謝しています。

 久しぶりに杉渕学級の子どもたちの生き生きした姿を拝見し、元気をもらって帰りました。
 帰りはバタバタしてしまい、きちんとしたお礼もできずに申し訳ありませんでした。
 今回の授業で一番感じたのは、子どもたちが本当に最小限の指示で、きちんと動くということです。驚きました。
 体育の授業ってもっと、まとまりがなくって、全然違うことをしている子や、全然違う場所にいってる子が必ずいるのに、杉渕学級にはそんなことは全くあてはまらないのですね。
 運動能力の高い子が多いのにも驚きました。
 ブリッジきれいにできる子があんなにたくさんいるなんて。
 大縄のあの速さは尋常じゃないのに、あんなにピッタリ動きがまとまるのは指名なしや表現読みで、相手を思いやる心が鍛えられているからでしょうか。


 校内研までもをオープンにしてくださる新河岸小の体制に心から感謝しています。

 本当にありがとうございました。


先日は、研究授業を見せていただき、ありがとうございました。
私が心を動かされたことは、大きく三つありました。

一つ目は、杉渕先生のマット運動の軽やかさです。
やはり、教師がかっこよくマット運動できることは、最大の武器だと思いました。
私も、自分自身がかっこよく演技できるよう学びたいと思いました。(マット
運動だけではないのですが)

二つ目は、一つの運動の奥深さを見せてもらえたことです。
前まわり一つとっても、みんなで前まわりをしたり、ジャンプ、バランス、片足立ちなどとつなぎあわせたり、人を飛び越える、フラフープをくぐるなどの障害物と組み合わせたり・・・、本当にさまざまなところで工夫ができるということを学ばせてもらいました。
一つのことをいろんな角度から見ることが体育の授業にもつながっていることがわかりました。

三つ目は、グループのまとまりや人間関係です。
グループ全員で回るときに支えあったり、一人になる子がでないように二人組
みをつくって前まわりをしたり、
長縄のときに遅い子に合わせて縄をまわしたり、「温かいなぁ」と、見ている私が感動してしまいました。
私自身、もっと温かい人間になりたい、クラスの子どもたちの人間関係ももっと温かく、協力できるものにしたいと思いました。



   公開授業を終えて

   公開授業が終わりました。
   盛りだくさんすぎて、まとめを書くところまでいきませんでした。
   大きな収穫がありました。
   ◆長なわ
   ・跳べなかった子が、跳べるようになりました。
    前を知っている人にとっては、奇跡です!
    公開授業で、できるようになる…
    ドラマですね!
    でも、杉渕学級以外の人にはわからないのです(笑)
    私、子どもたち、大感動の一瞬でした。
  
   ◆マット運動
   いろいろな前まわりをおこないました。
   ブリッジ、発展技も。
   今まで苦戦していた子が、あと少しのところまできました。
   太っていて、うまく立てないのです。
   立とうとすると、膝をひらいてしまいます。
   ※それでも、うまく立てません。
   この日は、もう少しで立てるところまできました。
   大きな前まわりの練習では、フラフープが有効でした。
   ケンケンから前まわりをやめ、フラフープに変更したのです。
   ※野生の勘です(笑)
   これが、大ヒット。
   いっぺんに、前まわりが大きくなりました。
   飛び込み前まわりです。

inserted by FC2 system