2004 自主発表
 
学級づくりという観点で



 自主発表
  
   2月4日(金)
  
   午前 8:50〜
  
   午前の部  教室にて
  
   ※午前中の公開は、杉渕学級のみです。
   
   ◆1、2校時(8:50〜10:25)
  
   1 基礎学力づくり
     ・計算…10マス計算
     ・漢字…5年生の漢字プリント
     ・音読…発表の練習
  
   2 追究 イメージを広げる
     一文の解釈
     「字は、下手でもていねいに書こう」(教科書より)
  
   3 追究 道徳
     「母を背負ってくれたタクシー運転手」
  
   4 追究&表現
     新河岸祭りに向けて
     ・番組…ニュース、クイズ、お笑い、踊り、歌など。
     練習とリハーサル
  
   休憩(20分休み)
  
   ◆3校時(10:45〜11:30)
  
    5 表現
      ・歌…『少年の日はいま』、『ビリーブ』
      ・合唱構成…『ぞうれっしゃがやってきた』
      ・     『夢から醒めた夢』
  
    ※午後は新河岸小自主発表のため、午前は3時間授業
  
   午後の部
  
   ※新河岸小自主発表
  
    案内は
    → http://www.ecopolis.city.itabashi.tokyo.jp/edu/singaes/
  
   杉渕学級は、13:15くらいからスタートします。
   ※場所は、体育館になるでしょう。
  
   ・発声練習
    歌…『モルダウ』
      『ウイズユースマイル』
      もう一曲は秘密(笑)
  
   ◆チャレンジタイム(13:30〜13:45)
    ・計算…10マス計算たし算、10マス計算連続、なんのこれ式!
    ・漢字…難しい読み方
    ・音読…『銀河』
        『月夜のみみずく』
        『いろはかるた(京都)』(超高速読み)
        『わらぐつの中の神様』
        『大造じいさんとガン』
  
   ◆授業(13:45〜14:30)
  
     国語 『大造じいさんとガン』第3場面
  
   ◆全校発表(15:00〜15:15)
     『夢の世界を』
     『スイミー』
     『雨ニモマケズ』
     『ビリーブ』
     『スマイルアゲイン』
  
   その後、図書室で、研究報告、講演(生越先生)
  
    ※16:30終了です。
  
    その後、図書室にて懇親会をおこないます。
  
  自主発表
  
   学級づくりという観点から見ていきたいと思います。
  
   ◆基礎学力づくり
   ・計算
   計算は、個人の限界に挑戦!
   最高速への挑戦です。
   転入生(3学期)、その子は、制限時間が10秒。
   多くの子は、3秒(笑)
   やり過ぎ、やり杉。
   楽々できることを続けても、力はつきません。
   慢心、油断、手抜き…意識レベルが下がります。
   つねに、挑戦させます。
   ・漢字
   同様です。
   どこまで書けるか、課題をもって取り組みます。
   ・音読
   学級の総合力があらわになります。
   ・一人ひとりが声を出す。
   ・一人ひとりが全力を出す。
   ・一人ひとりがそろえようと意識する。
      ↓
   みんなで生み出す音読
   力の結集です。
   クリエイティブな活動です。
   誰か一人でも手を抜けば、創造することはできません。

  ◆追究
   イメージを広げる
    一文の解釈
    「字は、下手でもていねいに書こう」(教科書より)
  
   新しい杉渕流の実践です。
   これをすると、ものすごく力がつきます。
   ・一人ひとりが限界近くまで考える。
   ・一人ひとりが考えを出し合う。
   ・友だちに触発される。
   ・みんなで、とことん追究する。
  
   やはり、
   ・一人ひとり
   ・力の結集
   ですね。
  
   それ以外に、
   道徳 「母を背負ってくれたタクシー運転手」
   国語 『大造じいさんとガン』
  
   一人ひとりが全力を出し、力を結集します。
   どこまで広げることができるか。
       高めることができるか。
       広げることができるか。
  
  ◆表現
   音読
   力の結集です。
   息が合わないと、いい音読はできません。
   クラスの成長=音読です。
   『銀河』
   声、視線など。
   『月夜のみみずく』
   声、リズム
   『いろはかるた(京都)』(超高速読み)
   最高速への挑戦。
   息が合わないとできません。
   『わらぐつの中の神様』
   ものすごく難しいです。
   感情の変化、微妙な感情を、表現します。
   一人でするならできます。
   しかし、全員となると…
   難度は10倍。
   難しいです。
   『大造じいさんとガン』
   緊迫した場面を表現できるか。
  
   いずれにせよ、仲がよくないとできません。
   息が合わないとできません。
   さて、どこまで育っているでしょうか。


  カウントダウン

  自主発表に向けて、カウントダウン。
  
   朝会のあと、全校発表の練習。
   まずは、歌。
   今日は時間もないので、『夢の世界を』のみ。
   休み明けの朝一番。
   はやり、声が出ません。
  「声が眠っている」(音楽の先生)
   あまりにぴったりの表現。
   思わず笑ってしまいました。
   2番になると、だんだん声が出てきました。
   続いて、音読。
   『雨ニモマケズ』
   前回指導したスピード。
   今日はどうでしょうか。
   私の指揮にあわせて、音読させました。
   まだ、指揮がないとうまくそろわないのです。
   スピードは、オーケー。
   強弱をつけさせました。
   ・アクセント
   ・ためるところ
   この2点を指導しました。
   いずれも、低学年がひっかかります。
   4〜6年生は、さすがですね。
   休み明けの朝一でも、ついてきます。
   態度、集中力、なかなかのものです。
  
   明日は、ロングの全校練習(30分くらい)です。
   ・通し
   ・1つひとつ
   の指導です。


  自主発表に向けて、カウントダウン。
   あと、3日です。
  
   今日から、難読語のカードをはじめました。
   「百足」「蝸牛」その他いろいろ。
   お笑いバージョン、子どもたちは爆笑。
   喜んでいました。
   昨日時間をかけてつくったかいがあるというものです。
   どのようなものかは、本番で。
   全部で1分かかりません。
  
   毎日のように、学校に連絡がきます。
   「参観希望」です。
   そのことを、子どもたちに伝えました。
   お金と時間をかけて君たちを見にくるんですよ。
   みんなが楽しみにしているんです。
   期待しているんです。
   このようなことを語りました。
   自分自身に語っていたのかもしれません。
   子どもたちの意識も高くなっています。
   集中力もすごいです。

  自主発表に向けて、カウントダウン。
   あと、2日です。
  
  【アクシデント】
  
   アクシデントが発生。
   おなかが痛くなった子がいます。
   給食前、急にいたくなったのです。
   痛がり方が尋常ではありません。
   こんなときに限って、養護の先生が出張…
   保護者に迎えにきてもらいました。
   私は会議に出ていたのですが…
   どうも様子がおかしいです。
   歩けないというのです。
   保護者に来てもらっても、連れて帰ることができません。
   私がおんぶをし、主事さんの車まで運びました。
   主事さんに病院に連れていってもらうのです。
   私も同行しました。
   病院にいること、1時間半。
   エコーでもわからず、レントゲンを撮りました。
   ようやく原因がわかりました。
   大丈夫ということなので、学校にもどりました。
  
   プレゼンテーションの打ち合わせをしました。
   こちらもアクシデント発生。
   パソコンの映像が、動画になると映らないのです。
   プロジェクターの故障でしょうか?
   原因がわかるまで、かなりかかりました。
   ようやく映るようになりました。
   バカ受け!
   語りの練習は省略です。
   ※発表者は私、楽しみは本番までとっておくのです(笑)
   本番のお楽しみ。
  
   本番前は、いろいろなことが起こりますね。


  自主発表に向けて、カウントダウン。
   あと、1日です。
  
   最後の最後まで、いろいろありました。
   やっかみ、中傷などをさらっとかわしてきました。
   ことを起こすとなると、いろいろあるものです。
   公的にも私的にも、「お試し」がありました。
  
   前日。
   ようやく発表の入り口です。
   準備オーケーです。
   参観申し込み(必要はないのですが)の連絡もまだ、切れません。
   ホームページへのアクセス数、この5日間で800以上です。
  
   今日は、放課後体育館を一人で掃除しました。
   学習発表会などのときも、掃除します。
   当日、場のエネルギーをもらいたいのです。
  「明日、子どもたちが力を発揮できるように」
   思いを込めて、会場をきれいにしました。
  
   全力でやるだけです。
  
   本 番

   本番、子どもたちはがんばりました。
   特に、全校発表は、参観者に感動を与えたようです。
  
   朝、リハーサルをしました。
   子どもたちの表情、氣合十分です。
   朝にもかかわらず、声が出ています。
   よく響いています。
   2日前とはえらい違いです。
   音楽の先生と共に喜びました。
   
   本番、成功するだろうか、失敗したらどうしょう…
   このような思いは、ありませんでした。
   不安が全くないのです。
   どんな発表になるか、わくわくしていました。
   「成功する」とも思っていませんでした。
   私の心は、失敗、成功を超えたところにありました。
   それくらい、子どもたちが育ったのです。
   新河岸小、全体の力です。
   特に、音楽の先生の力です。
   
   そして、本番…

   ●参観者の感想より
  
   ・去年より、ぐーーーーーんとグレードアップ
   ・本発表の翌年、さらに実力が伸びているのがすばらしい
    → ほとんどの学校が、発表が終わったら終わり
   ・すべての学年が集中力していた
   ・そのため、空気が引き締まっている
   ・はみ出た子ども、学年が無い
   ・とくに、低学年の子どもの姿は、感動モノです
   ・1年生が一生懸命歌う姿は、涙がこぼれそうなくらい、かわいかったです
  
   ・どの発表も良かったけど「スマイル アゲイン」は、特に心にせまってき
  ました
  
  
   全校音読と全校合唱。
   とくに全校音読は,それ自体初めて見ました。
   全校で音読するなんて毛頭考えたこともなかったです。
   イメージがありませんでした。
   ・・・・・良いですね。
   魂が揺さぶられます。
   ピンと張りのある声。
   空気が変わるんですよね。
   そして表情。
   歌っている時も,表情をはじめ,身体から湧き出すようなエネルギーを感じ
  ま した。
   これはリピーターになること,「間違いない!」
   来年も必ず行きます。
  
  
   もっと驚いたことがあります。全校の歌と音読です。全校があの声の出し方
  , 音読の声,集中した視線
   (特に声の出だしは小さい学年は難しいのに・・)
   また,音程をはずしたり,1年生特有のどなるような声もない。
   全校の歌・音読にまいりました。

全校発表には、すべてが凝縮しています。
   学校としての育ちのすべてがあらわれます。
   学級、学年、学校全体…
   隠しても隠しようがありません。
   もちろん、新河岸小が完璧というわけではありません。
   へらへらしている子もいました(たった一人ですけど)。
   しかし、集団としての集中力、やる氣はすごかったと思います。
   低学年の子の表情、いいですね。
   誰が教えたわけではありません。
   顔全体が口!
   大きく開けた目。
   体を揺すっての表現。
   まさに、体全体で表現しています。
   中学年は、美しいです。
   一生懸命さ+美しさがあります。
   高学年は…見た方の判断にゆだねましょう。
  「高学年になると○○しなくなる」
   というのは違うということがわかっていただけたと思います。
  
   『雨ニモマケズ』よく覚えました。
   音読の声で、テンポよく読む。
   低学年にとっては、かなりのハードルです。
   でも、難なくこなしましたね。
   直前に入力したこともできていました。
   ・体の向きを変える。
   ・強弱
   ・緩急
   ・ため
  
   『スイミー』
   全員→1年生→2年1組→2年2組〜という順に各学年、学級の音読です。
  
   育ちは、一目瞭然ですね。
   ・表情
   ・声
   ・表現の工夫
   最後は、全員で音読。
   力を結集できたと思います。
  
   歌、私としては『ビリーブ』がよかったです。
   『スマイルアゲイン』は、一生懸命歌うと地声になりやすいのです。
   やはり、もう少し練習が必要だと思いました。
   しかし、そんなことはどうでもいいのです。
   ※次なる課題です。
   子どものひたむきさ、あの表情、あの声…
   多くの方に、生を見ていただけました。
   多くの方に、生を聴いていただけました。
   


全校発表のメインは、歌と音読です。
   両方ともすばらしかったと思います。
   積み上げあっての発表です。
   発表のための発表ではないのです。
   昨年より、かなり伸びていたと思います。
  
   そして、入場と退場の態度。
   歩き方、姿勢などなど。
   昨年と違いました。
   ぐんとよくなりました。
  
   入場の様子を見れば、だいたいの実力がわかりますね。
   今回は、どの学年も静かにきれいに入ってきました。
   退場も同様でした。
   無駄な時間がありませんでした。
   子どもたちの動き、姿勢がきれいでした。
  
   ◆参観者の感想より
  
   昨年の研究発表にも参加させていただきましたが、
   この1年の新河岸小の成長振りは目を見張るものがありました。
   目の当たりにするとはこういうことを言うのだと感激いたしました。
   全校発表での声の出し方、瞳の輝き、子どもたちひとりひとりが
   自分自身に誇りをもって、発表しているのが伝わってきました。
   ビリーブのセリフの部分など、ピアノにつられずセリフで言う事の
   難しさを微塵も感じさせない美しさでしたが、先生方がどれほど工夫
   して指導にあたられたのか考えると頭の下がる思いです。
   入場・退場の時の子どもたちの姿勢と目線は超一流ですね。
   昨年は杉渕学級の子供たちの入退場の素晴らしさが目につきましたが、
   今年は全校生徒が例外なく、美しい入退場をしていました。
   素晴らしい成長だと思います。
   子供たちの輝きの向こうに、先生方の輝きも見えましたよ。
   素晴らしいチームワークで、学校一丸となって取り組まれてきたのでしょう
   ね。
   新河岸小の職員の皆様全員に拍手を送りたい気持ちです。
   そして何より、先生方の取り組みを吸収し波及させ、それに答えた子どもた
   ちに大きな拍手です。
  
   全校発表のメインは、歌と音読です。
   両方ともすばらしかったと思います。
   積み上げあっての発表です。
   発表のための発表ではないのです。
   昨年より、かなり伸びていたと思います。
  
   ◆参観者の感想より
  
   音読・合唱の全校発表、とても素晴らしかったです。
   声の響きや子どもたちの表情など、
   一人一人がみな、自信にあふれているのがわかりました。
   全校で音読をするという取り組みや
   音読の声など、カルチャーショックに近い驚きでした!
   そして、退場するときの態度も、みな、素晴らしかったです!
  
   全国レベルの実践家も、来てくださいました。
   その方々をも感動させた新河岸小の音読と歌は、すごい(笑)
  
   その方々の感想より
  
   もっと驚いたことがあります。全校の歌と音読です。全校があの声の出し方
  , 音読の声,集中した視線(特に声の出だしは小さい学年は難しいのに・・)。
  
   また,音程をはずしたり,1年生特有のどなるような声もない。
   (中略)
   全校の歌・音読にまいりました。    (香川県  S先生)
  
   
   全校集会での子供たちの声に感動しました。  (富山県 N先生)
  
  ◆全校発表
   去年よりぐんとレベルアップしました。
   以前にも書きましたが、学校の総合力があらわれます。
   寸分の狂いもなく。
   新河岸小の発表を見てから、子どもの学校の研究発表を見た人がいます。
   あまりの違いに愕然としたそうです。
   一生懸命やっている学校だそうです。
   しかし、次元が違うといっていました。
   同じ公立校でどうしてこうも違うのか…
   その方は、メールでうったえます。
   それだけ、今の新河岸小学校がよくなったのです。
   音楽の先生が、がんばりました。
   この方の授業はすごいです。
   情熱ありすぎ(笑)というくらい熱い指導です。
   以前なら、子どもはついていきません。熱すぎて。
   今は、食いついていきます。
   吸収しようと努力します。
   「静かに」など、生活指導がほとんどなくなりました。
   内容に時間がかけられます。
   えらい違いですね。
   担任もがんばりました。
   学級が育っていなければ、歌はよくなりません。
   あの表情は、やらせでは出ません。
   それぞれの学級が育っているのです。
   新河岸小職員全員の力が合わさっています。
   「子どもを伸ばしたい!」
   という強い思い。
   行動力。
   その結晶が、全校発表なのだと思っています。
  
   私も、感動して涙が出ました。

  
  ◆全校発表
   来年度も、自主発表は継続できそうです。
   学校公開として位置づけます。
   1学期3日間公開していました。
   そのうち1日を、3学期に回すのです。
   1年間のまとめとして公開します。
   来年度は、2月4日(土)になりそうです。
   休日の公開ですので、多くの参観者が見込まれます。
   ・チャレンジタイム&授業
   ・全校発表(歌と音読)
   ・研究報告
    ※ここは、工夫できそうです。
     担任一人ひとりが、2〜3分で報告。
     プレゼン『冬のヒナタ』は、うけていましたね(笑)
     内容に全く関係ないんですけどね(笑)
   ・研究集録
   ・スキル集 3
   今回の発表で、大枠ができました。
   流れも確定しました。
   来年度は、転勤者以外、もっとスムーズに動けるでしょう。
   今、構想を練っています。
   
 
  ◆自主発表を終えて
  
   参観者の声は、概ね好意的でした。
   うれしかったのは、次のような意見です。
   ・子どもたちが、よくあいさつをする。
   ・子どもたちが、親切。案内してくれた。
   ・一生懸命。
   ・荒れたクラスがない。
   ・子どもが明るい。
   ・表情がいい。
   ・学校全体がきれい。
   ・先生方の仲がいい。
   ・先生方が親切。
   ・先生が活き活きしている。
   ・音読、歌がすばらしい。
   などなど。
  
   新河岸小が取り組んできた成果が認められてうれしいです。
   新河岸小職員全員の努力の成果でもあります。
   「子どもを伸ばす」
   当然のことです。
   しかし、当然のことを当然にする難しさ…
   取り組んでいる方には、よくわかると思います。
   公立校の奇跡(笑)という方もいます。
  
   来年度は、もっともっとよくなると思います。
   子どもたちも、先生方も自信を持ったと思います。
   

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