歌の授業


歌の授業『ゆかいに歩けば』
歌の発表 本番(音楽朝会)
歌の発表会(保護者に)
歌の指導


 
 歌の授業  『ゆかいに歩けば』

 5月8日の音楽朝会で、4年生が(歌を)発表することになりました。
 このところ、ぐんぐんうまくなってきています。毎日練習している成果が上がってきたといえましょう。
 何よりも、声が出てきました。歌う声で歌う恥ずかしさがだんだんなくなってきたようです。
 はじめは抵抗があったのでしょう。蚊の泣くような声でした。地声(話すときの声)と違う声なのでとまどったのかもしれません。

「ええーっ、そんな声で歌うの?」
「はずかしい」
「いやだ!」
特に女の子たちは恥ずかしがっていました。
 教師が見本を見せます。普段の声とはまったく違う声に子どもたちはびっくりしたようです。
「先生、よく恥ずかしくないね」
という子もいますが
「きれいな声」
と感心している子もいます。
「こういう声で歌うといいですね。地声で歌う歌もあります。でも、学校で習う歌は ほとんど歌う声で歌った方がいいのです。地声だと、高い声が出にくいのです。5年生、6年生と学年があがるにつれて声が出なくなります。どこの学校でも、高学年になるほど、歌わなくなるのは、恥ずかしさが出てくるというより声が出なくなるからです」

「歌う声、最初は慣れないのでなかなか声が出ません。普段使ったことがないのです から当然です。2カ月練習すると、かなり違ってきます。素質のある人は、そうで すね、2週間でがらっと変わります」
このように働きかけ、練習を始めました。
 1週間もするとかなり変わってきました。
「みんなは、素質があります。1年練習したら相当うまくなりますよ」
 これはお世辞ではありません。
 音読を聞いても思いましたが、4年1組の子どもたちは、抜群の素質を持っています。これは天性のものです。ふつう1カ月かかるところを、わずか1週間でマスターしてしまったのです。これにはびっくりしました。
 子どもたちもびっくりしたようです。全然声が出なかった子から、急にきれいな声が出たのです。恥ずかしがって声を出さなかった子が、急に一人で歌うようになったのです。

 休み時間職員室で仕事をしていると、廊下から、
「バールデリー」
という声がします。先生たちは顔を見合わせ大笑い。私も思わず笑ってしまいました。
お母さん方から、
「家でも歌っていますよ」
という話も聞いています。
 そうか、家でもやっているのか と、うれしくなりました。
 嫌々やっているのでは、休み時間歌ったり、家で歌ったりしません。子どもたちも、着実に上達していることを実感しているのでしょう。
 体育館でも練習しています。教室と違って広いので、声が小さいと話になりません。
 はじめは、話になりませんでした。それはそうです。教室で歌っているときでさえ声が小さいのですから。しかし、練習しているうちに声が出てきました。
 ひとりでも歌わせました。あの広いところでひとりで歌うのです。どうなるかと少し心配でした。ところが、私に指名された子どもたちは、どの子も堂々と歌いました。

 男の子だけ、女の子だけで歌わせたりもしました。
 練習のかいがあって、声が出てきました。はじめの頃の10倍くらい出るようになりました。口も大きくあけるようになりました。
 これはいける! 8日まであと少ししかありませんが、いけそうです。
「ずいぶん声が出るようになりました。その調子です。教室に帰って歌ってみましょう。何かを感 じるはずです」
 教室で歌うと、ホールで歌っているのかと思うほど声が出ました。口も大きくあいています。表情も出てきました。別人のごとき成長です。
 5月8日の発表が楽しみになってきました。
 
  腹式呼吸

 いよいよ明日が発表会。練習にも力が入ります。子どもたちも自信を持って歌っています。
 地声(話すときの声)で歌う子が少なくなりました。氣をつけないといつも地声になっていたところも(「おひさま」のところ)きれいな声が出るようになりました。
 繰り返し練習したこと、意識して練習したことが良かったのだと思います。
 歌う声は出るようになりました。次の課題は、腹式呼吸です。
 ふつう、呼吸していることを意識していません。このとき、ほとんどの人は胸式呼吸になっています。深呼吸を思い出してみてください。あの呼吸です。
 胸式呼吸は、吸ったときおなかがへこみ、はいたときおなかがふくらみます。
 これに対して、腹式呼吸は、吸ったときおなかがふくらみ、はいたときおなかがへこむのです。

 腹式呼吸を使うと、胸式呼吸の3から5倍の酸素を取り入れることができるといわれています。
 歌手の卵が、まずやらされるのがこの腹式呼吸です。
 子どもたちは、かなり意識しても、胸式呼吸になってしまいます。途中で息が続かなくなったり、高いところになると声が出なくなったりします。腹式呼吸をすると、こういうことがなくなります。
 腹式呼吸をマスターするまでには、まだまだ時間がかかりそうです。
しかし、意識して呼吸するようになってきたので、だいぶ息が続くようになりました。  
「胸式で息を吸って、はい、歌ってみて」
「バルデリー」
すぐに失速してしまいます。
「腹式で、はい」
「バルデリ─────  」
3倍以上声が続きます。
「おおー」
思わず声が出ます。
 やった本人が一番よくわかるのです。
「ねっ、わかった?」
「はい」
 このようにして、納得する子を増やしていきました。

 腹式呼吸は、いろいろなところで使えます。音読の時、話すとき、そして普段呼吸するときも。健康にもいいのです。喘息を治すことにも効果があります。


 イメージ

 『ゆかいに歩けば』の歌詞です。

 
 ゆかいに歩けば 
 
歌もはずむ
 お日さま キラキラ
 風もあおい

 

 ただ歌うのとイメージして歌うのとでは、かなり違ってきます。
 たとえば、『めだかの学校』という歌があります。
 「そーっとのぞいてみてごらん」
 というところがありますね。
 歌わせてみると、大きな声で歌ってしまうのです。
 歌詞を考えて歌っていないから です。
 「そーっと」という言葉があるのですから、ここは、少なくとも小さな声で歌わなければいけません。

 さて、『ゆかいに歩けば』です。
 子どもたちに聞いてみました。

 『ゆかいに歩けば』というところがありますね。これはどこを歩いているのですか」 

 さっと反応します。
「山」
「山、ハイキングしている感じがします」
「野原だと思います」
「私も、野原だと思います」
「おいは、海の中だと思います」(笑)
「それじゃあ、歌えないじゃないか」(笑)
 海の中は冗談として、どこを歩いているかイメージできました。

「一人で歩いているのですか?」
「違う。たくさんで歩いている」
「家族で歩いている」
「遠足で、みんなで歩いていると思います」
 一人で歩いているという子はいませんでした。

 どうやって歩いているのでしょう?

 いろいろとやってみました(バカうけ!しました)。
「はずんで歩いていると思います」
「おいも、そう思う」
「スキップしている感じ」
「じゃあ、こんな感じではないんですね」
 実際にやって見せます。ゆっくり歩いて見せました。
「うきうきしているから、スッキップしていると思います」
「どうして、うきうきしているってわかるの」
「だって、『歌もはずむ』ってあるでしょう。も ということは他にもはずんでいるものがあるということです」
「なるほど!」

 それでは、なにがはずんでいるのでしょう?

   氣持ち
   心
 ほとんどの子が、このように考えました。
 
 天氣 についても考えましょう

「晴れていると思います」
「『お日さま キラキラ』だから、晴れていると思います」
 全員が、晴れていると考えました。
 これは簡単ですね。1年生でもわかります。ここからが本番です。
「晴れといってもいろいろありますね。雲一つない場合もあれば、薄曇りに近い晴れもあります」
 「晴れている」で終わってしまうか、そこをスタートとして考えるか、大きな違いです。これは、すべてにおいていえることです。
「おいは、雲がなくて空が青い晴れだと思います」
「私は、日本晴れだと思います」
 いわれてみれば、当たり前のことですが。コロンブスの卵のようなものなのです。

 今は、朝でしょうか、昼でしょうか、夕方でしょうか?

 同じ景色でも、時間帯によってイメージは異なります。
 多くの子が、午前中だと考えました。朝か、昼に近いか考えは分かれましたが。
 太陽の光についても考させました。
    ギラギラ
    キラキラ
では、ずいぶん感じが違います。
 たとえば、ギラギラは、照りつけるような強い日差しのイメージがあります。キラキラは、きれいな、さわやかな感じがします。日差しもちょうどよく、心地よい感じがします。
 だからこの部分を、『ギラギラ』という感じで歌ってはいけないのです。
 『キラキラ』を表現する なかなか難しいですね。子どもたちの歌はは、どうしても『ギラギラ』に聞こえてしまいます。
「みんなが歌うと、どうしても『ギラギラ』という感じが出てしまいますね」 想っていても、それをうまく表現できないことがあるのです
 このへんが表現の難しいところです。イメージしないといけない。しかし、イメージしただけではいけない。うーん 難しいですね。頭ではわかっているけどできないという状態なのです。

 手順 1 イメージする
         ↓
     2 イメージを表現する

 2が難しいです。自分ではやっていると思っていても、それが相手に伝わったかどうかは別問題なのですから。
 表現するときは、相手を意識することが必要なのですね。
 スチュワーデスは、鏡に向かって笑顔を作る練習をするそうです。自分では笑顔のつもりでも、客からみれば、ぶすっとしていると感じることがあるので、本当にできているかどうかを鏡を見てチェックするのだそうです。
 
 『風もあおい』 風を色で表現しています。いったいどういう意味でしょうか?
 「いやな風だな」「風が強くていやだな」という感じでしょうか。それとも、「さわやかな風だ、氣持ちがいいな」という感じでしょうか。このことについても考えさせました。
 重たい感じで歌うと『風もあおい』が表現できません。では、どうやって表現すればいいでしょうか?

 歌い方で  軽く、はきはきと、澄んだ声で
 表情で   本当に、頬で、体で風を感じている
        →視線 やや上を見る。
          にっこりする

 たとえば、上のような感じで歌ったらどうでしょうか。少し風のあおさが表現できるかもしれません。

 指導を始めたばかりなので、まだまだ表現について十分考えさせるゆとりがありません。
 今は、まずイメージすること、歌詞をイメージして歌うことです。



   歌の発表  本番

 いよいよ本番です。
「本番では、何もいいません。うまくいかなくても怒ったりしません。全力を出しましょう」
といいました。
 
 子どもたちは2つのプレッシャーと戦わなければなりません。
   朝で声が出にくい  
   人前で歌う

 練習と違って聴いている人がいるのです。しかも全校生徒、見られていると思うとあがってしまい、声が出なくなります。
「練習で10やっていれば、本番で出せる力はせいぜい5です。8しかやっていなければ、3くらいしか出せません。では、どうしたらいいでしょうか」
「練習で20やればいいのです。20やっていれば、どんなにプレッシャーがかかっても、10の力を発揮できます。今みんなが取り組んでいる100マス計算と同じですよ」
といって、練習してきました。
 20やりたかったのですが、じっさいは7くらいしかできませんでした。やはり、時間が足りなかったのです。

 子どもたちは、プレッシャーに負けるか、プレッシャーをはねのけるか 楽しみでした。
 伴奏が始まりました。
 私はいつものように、体育館の入り口近くで指揮をしました。
 声がそろっている、きれいな声だ、いいぞ!その調子。
 でも、声が小さい。いつもはもっと出るのに。プレッシャーに負けるな、がんばれ! 33人で歌うには、あまりに広い体育館。
 がんばれー! 心の中で叫びました。

 2番、ここは指揮にあわせて、強弱・メリハリをつけて歌うところです。
 『谷間の小川が 話しかける』 さわやかな感じで。
 『君たち どこまで歩くのかね』 小さな声でやさしく語りかけるように。
 『バルデリー』小さく、『バルデラー』だんだん大きくして、『バルデロー』フォルテ!(強く)
 いいぞ、練習と同じように歌えている。
 3番 もっと声を出して!

 本番が終わりました。
 全校生徒は、静かに聴いていてくれました。
 大きな拍手。
 子どもたちの表情が崩れました。ようやく、笑顔が見られました。
 緊張していたのでしょう。お疲れさま。

 音楽の先生からは、「声がきれいだった」とほめられました。「集合に遅れたこと」については厳しく注意されました。当然です。
 先生方は、
「4年生声がきれいでよかったわ」
といってくれました。
 私も同感でした。
 子どもたちの可能性を感じました。これからの課題もはっきりしました。
「きれいな声だったわ。表情がなかったのが残念だったわ」
とある先生。
 その通りです。緊張していて、表情がこわばっていたのです。
 今後の課題の一つですね。表情は。

 何はともあれ、終わりました。4年1組、初めての取り組みは、成功したといっていいでしょう。子どもたちはがんばったと思います。
 欲をいえば、保護者の方々にも見ていただきたかったです。

 1つの山を越えた子どもたち、これから、大きく成長するでしょう。 

 それでは、本番を終えた子どもたちの声を紹介します。


 本番を終えて  子どもたちの声

 ○今日の発表会はとてもきんちょうしてたおれそうになりました。

 ○めちゃめちゃきんちょうした。
  うまくできた。
  朝だからプレッシャーがかかった。
  足がふるえていた。
  のどちんこがふるえていた。

 ○ドキドキしたけどがんばった。

 ○足がちょっとがくがくしてけどがんばった。

 ○1番目はどきどきしていたけど、2番目ぐらいになるとどきどきしてこなくなった。

 ○めちゃきつかった。心ぞうないぞうが、水でながれそうだった。

 ○みんなの前で歌うのは、やっぱりはずかしくて、大きな声でうまく歌えなかった。それに先生がゴールを見ろっていっても、前の人がきになって、前の人を見ちゃった。でも、先生が後ろでしきをしていたから、先生の方を見て歌った。

 ○きんちょうしたけど、とちゅうでなれた。どきどきした。

 ○足がふるえるほどドキドキした。

 ○さいしょのほうはきんちょうしていたけど、あとのほうからだんだんはずかしくなってこなっかった。

 ○心ぞうが出そうなほどきんちょうした。

 ○まちがえないか、すんごくドキドキしました。最初のところでぜんぜん声が小さかったから、くやしいです。

 ○きんちょうしてたけど、きれいな声で歌えた!!


 ○発表会できんちょうしていました。
  足もふるえていました。

 ○まちがえたらどうしょうと、心ぞうがはれつしそうにきんちょうした。そして、すごくほっとした。
 ○ドキドキしたけど、だんだんなれてきて、うまくできたと思います。

 ○笛をふくとき、まちがえてどうしょうと思いました。
  歌のときは、あんまりドキドキしませんでした。

 ○きんちょうしたけどがんばった。

 ○心ぞうがドキドキわくわくいたいです。

 ○みんなが見ていてとてもドキドキした。

 ○私はすごくきんちょうして、体中がしびれるくらいきんちょうしました。けど、声は、おもいっきり出せました。

○一番よくできていていいと思います。

 ○さいしょは、ぜんぜんドキドキしてなかったけど、はじめの言葉をいうときとっっっても、ドキドキしてしまいました。

 ○みんなが見ている前でとってもはずかしかった。でも私は、バスケットのゴールの少し上を見たので、けっこうなれてきました。

 ○私は、とてもきんちょうしました。なんかびっくりしたみたいでした。

 ○声は出せなかったけど、自分ではがんばっていました。

 ○みんなに見られてドキドキしたけど、だんだんなれてきたのでうまくできたからうれしかった。

 ○ぶたいにたって、心ぞうがどきどきして、だいじょうぶかなーと思った。
  足ががくがくした。

 ○きんちょうしたけど、声が出た。

 ○ぶたいにあがったときちょーはずかしかった。

 ○足のゆれがとまらなかった。

 ほとんどの子が緊張していたのがわかります。
 緊張するのはいいことです。
 緊張は、人を成功させます。相撲でいえば、横綱になると急に強くなる力士がいます。「横綱」という役割・責任感による緊張が、その力士を成長させるといいます。
 子どもたちの場合も同じです。ただ、やっているだけではあまり伸びません。
 今回のように舞台に立ち、多くの人が見ているところで発表するという体験が必要なのです。
 普段おしゃべりしたりふざけたりしている子も真剣になる、その真剣さがみんなに伝わるのです。「みんなが真剣だから、ぼくも真剣にやろうと思った」といったこもいました。
 自分が緊張するとどうなるか、考えさせました。
   プレッシャーに負けて声が出なくなる・足がふるえた
   プレッシャーに負けないで、いつも通りできた

 子どもによって違います。
 この体験を、経験にしたいと思います。つまり、今回の体験から学んだことを整理し、次に活かす準備をすることです。
 発表会が終わった。「よかった」「疲れた」では、体験で終わってしまいます。せっかくの体験を活かさない手はありません。
 「学んだことはすぐ活かす」ようにしたいものです。
 
   練習するとき、ただやるのではなく本番を想定してやる
   プレッシャーをかけて練習する

 たとえば、このようなことを取り入れるのです。
 もちろん、歌にがぎったことではありません。他の活動においても、同様にやるのです。
 4年1組では、いろいろなことに取り組んでいます。学んだことをすぐに取り入れれば、活動のレベルがあがります。
 大切なこと・ポイントは、どの活動にも共通しているからです。だから、一つの活動レベルがあがれば、他の活動レベルもあがるのです。
 
  ○音読(表現読み)
  ○100マス計算
  ○持久懸垂・腕立て伏せ・50b走
  ○追究学習(調べ学習)
  ○発見読み(国語の読みとり)
  ○自問清掃
  ○給食準備

 などのレベルもあがるでしょう。


 大きな(?)山を越えると、人間は成長します。しかし、「次に活かそう」と意識すれば、より効果が上がります。
 
 子どもたちが自分の成長・友達の成長・クラスの成長を実感できるような授業をしたいと思っています。


  歌の発表会 


 学年行事(カレーパーティー)は、雨の中、どんたくハウスで行われました。あいにくの天候でしたが、多くの人が参加してくださいました。
 雨ということで予定はすべて変更。歌の発表を最初にやることにしました。 
 発声練習から始めました。声出しです。
 いざ本番、まだきていない子もいます。しかし、時間的にもう待っているわけにはいきません。
 始めることにしました。
 前奏が始まって、はっとしました。小さな子どもたちが静かにしていない。これは困ったなぁ。いくらいい歌でも、聴いてもらえなければ何にもなりません。4年1組は、この日の発表を目指して練習してきたのです。シーンとさせてからはじめるべきだったと思いましたが、後の祭りです。
 子どもたちは緊張していました。いつもは指揮する私を見るのですが、なかなか目が集まりません。視線がバラバラです。
 『ゆかいに歩けば』 カセットが子どもたちの横にあるので聴こえにくかったのでしょう。ちょっと、音程が狂ってスタートしてしまいました。
 でも、声はきれいです。
 何とか終わりました。
 『地球の子ども』 これは大丈夫でしょう。
 はたして… この曲は、子どもたちの実力を出すことができました。
 歌っている途中で、何人か入ってきました。
 全員そろったところで、もう1回歌わせてもらいました。
 
 子どもたちはがんばりました。立派でした。特に、教室では(歌の面で)あまり目立たない子ががんばりました。「口がよくあいている」「表情がいいなぁ」「一生懸命だなぁ」指揮をしながら感激しました。
 教室で歌っているときよりいい、そんな子もいました。私にとって。新たな発見でした。

 子どもたちの声

 ○きんちょうしました。まちがえたらどうしょうかと思いました。
  でも、まちがえないで終わりました。
  うまくできました。

 ○ぼくは歌を歌うとき、大人の人がいっぱいいるからどきどきしました。
そして歌ってみると、だんだんはずかしくなくなってきてうまく歌えま した。

 ○きんちょうして、あんまり声が出なかったけど、みんなが大きい声だっ たから、大きい声で歌いました。

 ○きんちょうしてました。
  みんなのお母さんがいてドキドキしました。

 ○みんなの声がきれいだった。
  お母さんたちに、「合唱団の人みたい」といわれた。

 ○学校で、歌の練習のときよりも、声が出せたと思います。

 ○みんなうまかったです。
  いつもより高い声が出ました。

 ○はずかしかったけど、けっこううまく歌えた。

 ○少しきんちょうしたけど、大きい声が出ていてよかったと思う。

 ○きんちょうしていたけど、だんだんなれてきて平気になりました。いつもよりきれいな声になりました。

 ○きんちょうしたけどうまく歌えてうれしかった。

 ○最初はすごくきんちょうしてけど、後からきれいな声が出た。
  とてもうれしかった。

 ○ちょっとおくれてしまったけど、うまく歌えてよかったです。

 ○最初ははずかしかったけど、だんだん楽しくなってきました。
  うまくできたと思います。

 ○私は、ドキドキしてあんまり声が出ませんでした。でも、うちのお母さんが見ててくれたので、少しはうまく歌えました。

 ○すごくきんちょうしました。
  お母さんが「みんなうまかったよ」といってました。
  ぶたいに立ったとき、心ぞうがバクハツしてました。
  けど、ほめられてうれしかったです。
  ぶたいは、思ったより広かったです。
 実は、どんたくハウスにきたことはな かったのです。

 ○歌の発表、すごくきんちょうした。

 ○きんちょうしていたけど、自分ではうまくできたと思った。

 ○自信がなかったけど、うまく歌えた。
  音がはずれたりした。

 ○声出るかなぁと思っていたけど、出たからうれしかったし、はく手がおこったから、それほどよかったのかなと思った。

 ○お母さんは見てなかったけど、みんなのお母さんにほめてもらってとてもう れしかった。
  でも、とにかくはずかしかったです。
  
 ○土曜日にお母さんたちがきて歌の発表をしました。
  きんちょうしてたおれそうでした。

 ○きんちょうしてたけど、うまく歌えた。

 ○ぶたいに立ったとき、とてもドキドキしました。でも、うまくできて、とて もよかったです。

 ○きんちょうしたけど、きれいな声で大きな声で歌えました。
  よかったです。

 ○うれしかった。バちバちしました。うれしかったです。

 ○自分でいうと、うまくできたし声もきれいだったと思います。

 ○私は、お母さんたちの前で歌うのは初めてで、とてもきんちょうしました。でも、うまくできたと思います。

 ○とてもうまくいったと思います。
  お母さんたちの大はくしゅとてもうれしかったです。

 ○最初はきんちょうしたけど、歌ったらぜんぜんきんちょうしないで歌え て、お母さんにも「うまい」といわれた。

○足がすくんだし、どきどきした。

 お母さん方の声

 ●今までは、とにかく大きな声で元気よくという歌い方で、それでも上手な学年といわれてきました。今回の歌を聞いて、すごく感激しました。日頃の姿、声とは全く違った真剣な顔、そして透き通る様な声、やる気になれば何でもできるんだな、子どもの力はすごいなと本当に思いました。
 きれいな声を出すのに夢中で、音程がちょっとはずれたのはご愛敬でしょう。

 ●とてもすてきでした。
  声も大きくて胸にビンビンひびきました。

 ●5/24の発表を聞いて、とても感動しました。声もよく出ていたし、まして、きれいな声だったからです。家の中で練習していたときは、”うるさいナー”と思ったものですが、いけないことだと反省させられました。
 もっといろんなことに、一生懸命でいてほしいと思います。

 ●すごーく美声でビックリしました。
  なんだか、小学校4年の声ではないですね。
  すばらしかったです。

 ●合唱が始まって、とてもびっくりしました。
  これがいつものあの子どもたちなの! なんという変わりよう。
  1人1人が口を大きく開けて、歌う姿がとてもかわいくて、歌声もとてもきれいに聞こえました。
 やっぱり、やればできる子どもたちなんだと、とてもうれしかったです。
 お父さんたちにも聞かせてあげたいなーと思いました。

 ●ドンタクハウスに少し遅れて行ったのですが、そのときに耳に入ってきた歌声にはすごいおどろきでした。
 あの子たちがこんなにまとまってしかも、きれいにハモっていたので聴き入ってしまいました。
 子どもから「すごく上手なんだョ」とは聞いていましたが、あんなにすばらしい歌声で感激しました。

 ●せっかくの学年行事に雨が降ってしまいましたが、そんな雨も忘れてしまうほど、さわやかですがすがしい子どもたちの歌声に感動しました。ととも上手ですばらしい歌でした。ありがとうございます。またの機会を楽しみにしています。

 ●感動しました!
 我が娘は、もともと歌が大好きで、いつも家で歌っていますが、あれだけの人数の歌声がそろって、聞いていて涙が出そうなくらい感激しました。
 短時間の練習で、あそこまでできるとは思いませんでした。
 先生と生徒の努力の結果ですね。 
 これからも、がんばってください。

 ●もっと聴いていたかったほど、すばらしかったです。
 先生が自慢していた以上に声はすばらしい。
 ほんとうに、これから楽しみです。

 ●全体的にまとまりがあり、すごく上手でした。

●とてもきれいな声で、ステキでした。
 指導の仕方で、こんなにも変わるんだなーとびっくりしています。
 もっといろいろな歌を練習して、またまた発表会を開いてください。
 
●とてもすばらしかったです。
 本当に子どもたちが歌っているのでしょうか?
 専門の人が歌っているようなハーモニーでした。
 子どもたちのエネルギーが伝わりました。

 歌の指導

 ポイント

 歌の指導を始めて10年。
 学級創りに歌を活かしています。

 指導のポイントをまとめてみました。

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