使える漢字


 使える漢字
 漢字の学習。
 2年生の漢字の復習である。
 「しょしゅん(初春)」
 春は書けても、初春は書けない。
 言葉を知らないからである。しかし、青春は書ける。
 初秋、初冬を教える。それでは、「しょか」はどう書くか。
 わからない子は、わからない。大きなヒントが出ているにもかかわらず、見えないのである。あれども見えず、見れども見えずの状態である。
わかる子はわかる。季節のうち出てきたのは、春、秋、冬 とくれば残りは…と考えたのである。
このように予想することは、とても大切である。
「春、秋、冬が出ましたね」
「あっ」
 全員がわかった。そう、「初夏」である。
 続いて、「晩春」を扱う。
 晩の意味を教える。この場合、「終わりのころ」という意味である。
「ばんか」「ばんしゅう」「ばんとう」を書かせた。
 よくわからない子には、ヒントを出す。先ほど書いた、「初夏」「初秋」「初冬」をよーく見るようにいう。
「わかった」
「私は、突然違う問題を出しません。必ず、前のことに関連する問題を出します」
「まったく違うことをやるときは、そういいます」
 つまり、前のことをヒントにして考えるということである。
 次は、「朝」を扱う。
 「ちょうかい(朝会)」これはすぐに書けた。
 よく使っている言葉は、さっと出る。
 「ちょうしょく(朝食)」も書けた。
 「そうちょう(早朝)」これは、書けない子がいた。
「『そう』がわからないの?」
「そう」
「ヒント、早朝マラソン」
「?」
 言葉を知らないと、ヒントがヒントにならない。
「朝早いこと」
 これでわかった。ヒントというか、答えそのものなのだが…
 「けさ(今朝)」
「いまあさって書いて、『けさ』って読むんだよね」
 おなじみの言葉はオーケー。

 「昼」を扱う。
「『ちゅうしょく(昼食)』と書いてみましょう」
「ちゅうしょく?」
「わかった」
「昼ご飯だ」
 朝食と関連づけて考えるとわかる。
「朝食、昼食ときました。それでは、夜食べる食事はなんというでしょう」
 ちょっと角度を変えて問題を出す。
 やや、引っかけ問題である。
「わかった!夜食」
「夜ご飯」(○食だよ、ここだけご飯になったらおかしいでしょ)
「晩ご飯」
「突撃となりの晩ご飯」(ちょと古いかな)
「わかった!夕食」
 
漢字テストはできても、ノートはひらがなばかり…
それでは意味が無い。
「使える漢字」の学習をしていきたいと思っている。
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