スピード


 子どもたちを伸ばすには、スピードをつけることが大切です。
 小学校で求められているスピードは、かなり次元が低いです。
 話にならないくらい遅いです。
 のろいといってもいいでしょう。
 
 杉渕学級を参観した人は、授業のスピードに驚きます。
 授業準備、かたづけ、切り替え、給食準備、かたづけなどなど。
 すべてにおいて、かなりのスピードです。
 
 この項では、スピードについて考えてみましょう。

  スピードをつける  迅速な行動

 本人の意識が変わるのを待っていたのでは、時間がかかります。
 感覚づくりのために、手を取っていっしょに机の中から教科書
 を出す、教科書をしまう練習をしました。
  いろいろな練習
    さっと立つ
    さっと座る、腰掛ける
    さっと取りに行く
    鞄の中に教科書を入れる
    鞄から教科書を出す
    着替え(時間を計ってやります。はじめは3分以上かか
 るでしょう。1分が目標タイム)

 ※反射的にできるといいです。ゲーム的にやりました。

 本人は、何もわかっていないのです。早くやる感覚が身に付い
ていないのです。

 それだけで損をします。それも、大損です。集団行動をする場
合、ある程度のスピードは絶対に必要です。

1年生並の指導ですが…

 遅い子の分類をします。

 教科書、ノートを出すのが遅い。

→先生がその子の席に腰掛け、ぱっと出して見せます。 次に、
その子の背中に回り、腕を持ちます。さっと出す手伝いをするの
です。
 自分で出させます。そのときタイムを計ります。
 学級全体でやってもいいです。10秒以内です。遅くとも。そ
れ以上かかるのは論外です。
 

 教科書、ノートを出すけれども閉じたまま

→開くようにいいます。
 遅い子には指導します。こつを教えるのです。私の場合、その
日やるところにポストイットを挟ませます。また、開いた教科書
とノートを<>のように重ねてしまわせます。

 前の日に、次の日やることをノートに書かせておく。少しやっ
ておく。→こうすると、さっと取りかかれます。

 全員で、その問題文を読む。→それからやる

など、授業にはいる、それ以前の問題をどのように指導していま
すか。


 これらができれば、国語も理科も、休職準備も、掃除も素速く
できます。

 見通しを持つ、段取りをつける、工夫する(どうしたらさっと
できるか)

 予習してきて、いきなり話し合いにはいる。

 いろいろできそうです。

 繰り返しやっているうちに、スピードがついてきます。


            

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