卒業しに向けて 

 
   呼びかけ作成

   5年生の部分を作成。
   代表は、13人。
   高度な練習スタート。
  
   
  
   呼びかけの練習
  
   3月10日(木)
   6年生の先生から台本をもらう。
   5年生の部分を考える。
   まずは、代表選出。
   立候補した13人全員が代表に決定。
   それぞれ、セリフを考える。
   ※昨年度に準じて。
   ・内容…一般的にならないように
   ・言葉…光る言葉を選ぶ
   ・リズム…言葉のリズム
   ・表現…いろいろ、一人、流れ。
   などなど。
   かなり高度である。
   
   11日(金)
   練習開始。
   代表だけで練習。
   私が指導を入れていく。
   前述した観点で見る。
   声、いい方は、もう合格点。
   このへんは、普段の蓄積がものをいっている。
   声が小さい子は、一人もいない。
  
   クラス全体で練習。
   この練習が、高度だった。
  
   ★お客さんをつくらない
   ・セリフをすべて覚える。
   ・全体でいうところはどこか、把握する。
   ・だれのセリフがいいか。
   ・全体の流れはどうか。
   などなど、考えさせながら代表者の呼びかけを聴かせた。
   「自分のセリフはない」と安心できない。
   意識が薄い子には
  「○○くんのセリフをいってみなさい」
   などという。
   常に、当事者意識を持たせる。
   代表が休んでも、すぐに代わりができるようでなければい
  けない。
  
   全体練習。
   もう、本番でもいいレベルである。
   ・声が出ている。
   ・声がそろっている。
   ・言葉がはっきりしている。
   ・態度がいい。
  
   だから、次元の低い指導はしない。
   ・もっと声を出しなさい。
   ・はっきりいいなさい。
   など。
 
   全体練習

   次は、間である。
   全体的にはやい。
   声が届いてから言葉を発するように指示。
   場面が変わるところは、もう少し間をとる。
   子どもたちは、すぐに反応する。
   だから、次々に高度な要求をする。
   ・視線
   ・声を落とさない
   ・微妙に変えていく
   などなど。
  
   1つの作品に仕上るつもりで指導している。
   当然、普通の呼びかけ指導とは違ってくる。
  
   どんどん変えていく。
    代表  中学校に行っても、がんばってください。
    全員  がんばってください。
          ↓
  
    代表  中学校に行っても
    全員  がんばってください。
  
   全体の構成から考える。
   流れを考える。
   リズムを考える。
   などなど、いろいろな角度から考え修正。
   
  

   総合的な力をつける場

   呼びかけの練習は、呼びかけの練習ではない。
   総合的な力をつけるトレーニングである。
   ・1回で覚えようとする。
   ・明確な意識でのぞむ。
   ・ポイントを押さえて聴く。
   ・張りのある声を出す。
   ・表情
   ・声を飛ばす。
   ・代表の子のいいところ、改善できるところ
   ・自分だったらどういうかを考える。
  
   代表の子には、次のことを教えた。
   ・声が前の人の頭に当たることあり。
    →視線を上げ少し上向きにする。
   ・声を飛ばす
    →体育館の壁に声を当てる。
   ・間
    →声が届いたと思ったら次のセリフをいう。
   などなど。
   ・その他いろいろ
  
   ふざけている暇はない。
   頭はフル回転している。

   合同練習

   今日から、合同練習が始まった。
   6年生と合わせるのである。
   流れをつかませるということで、一回通す。
   卒業生入場から始める。
   5年生は、リコーダー演奏。
   ※私は勘違いしていて、BGMで入場だと思っていた。
   曲は、『威風堂々』
   しかし…下手くそ。
   きちんと吹けない子がたくさんいる。
   指が追いついていない。
   音がおかしい。
   6年生、入場前はしゃべっていたが、始まりの合図で静か
  になる。
   入場は、ちょっと間隔を開けすぎているように思う。
   私だったら、もっと詰める。
   子どもの力量によって、空間支配力は決定される。
   うちの学級だったら、せいぜい2メートル50センチ。
   ・はじめの言葉
   ・国歌斉唱
   ・学事報告
   ・卒業証書授与(カット)
   ・校長式辞
   など、本番のように通していった。
  
   卒業式の最後は、校歌。
   声が出ていない。

   第二部は、門出の言葉
   いわゆる、呼びかけである。
   呼びかけスタート。
   6年生は、練習を始めたばかりなのだろう。
   まだ、言葉を覚えていない。
   台本なしでいってはいるが。
   一人ひとりが自信を持っていないので、流れはぎくしゃく
  している。
   5年出番。
   最初は、6年生といっしょに歌を歌う。
   『ウイズユースマイル』
   ・合っていない
   ・声が出ていない
   いやはやなんとも…
   悪すぎる。
   呼びかけ。
   ・声はよく出ている。
   ・全員でいうところは、ものすごく響いている。
   ・全体的にはやすぎ。
   ・しっとり聴かせる感じなし。
    先を急いでいる感じ。
  
   まだ、通す段階ではないと思った。
   一人ひとりが覚える。→表現を工夫する。
   パートごとに練習する。
   最低これくらい練習してこないと、通しの意味がない。
   
  
  2回目の合同練習

   最初は、校歌。
   前回は、効果がなかった。
   今回はどうだろうか。
   今日は、声が出てきた。
   前回とは、段違いによい。
   ※ただし、比較による。
   のっぺりした感じ。
   ただ歌っているように思う。
   新河岸小の校歌は、もっと弾むように歌わないといけない。
   学級で指導しなくては…
  
   門出の言葉
   6年生、まあまあの子もいる。
   その子の氣持ちがちょっとだけ伝わってくる。
   しかし、多くは伝わってこない。
   表現とは、自分の思いを伝えること。
   伝えるためには
   ・思いの強さ
   ・表現力
   の2つが必要である。
  「思いが強くないのでは?」
  「表現するすべを知らないのか?」
   さて、どちらだろう。
  
   私は、過去に苦い経験をしている。
   「呼びかけを指導してください」といわれて指導したが…
   裏で、さんざんいわれた。教師にも子どもにも。
   意識が違うのである。
   私の場合、オリンピックで金メダルをねらう。
   他の方は、そうでない場合が圧倒的に多い。
   そこそこでいい。
   自分の学年が卒業するときには、指導する。
   ※子どもたち自身が自主的に練習する。
   今回は、「教えてください」といってくる子にはアドバイ
  スする。
   そうでない場合は、タッチしない。
   指導は、担当学年の教師がすればいいのである。
   私が出しゃばる必要はない。
  
   さて、5年生。
   今日もはやすぎ。
   意識はしているのだが、つい口が出る という感じだった。
   コントロールが難しい。
  
   歌は、ぐんとよくなった。
   ※昨日が悪すぎた。
   6年生と歌う『ウイズユースマイル』
   単独で歌う『少年の日は今』
   いずれも、よくなった。
  
   6年生の歌は、すごくよくなった。
   『仰げば尊し』声が出てきた。
   『旅立ちの日に』とてもいい。
   昨日の5倍以上声が出ている。
   体育館中に響いた。
   すばらしかった。
   
   呼びかけ練習 2回目を終えて

  「声を出しなさい」
  「いい方を考えなさい」
  などという必要はない。
   もう本番でもはずかしくない。
   それくらいのレベルではある。
   しかし、ここからスタート。
  
   ・6年生への思いがあるか。
    →お世話になったこと。
     いっしょに活動したこと。
     その他いろいろ。
     これからのことを思い出し、書いてみる。
     その中から、特に印象に残ることをピックアップする。
   ・思いを表現できるか。
    →思っていても、伝わらない。
     いい方、表情など、表現が重要になってくる。
     どうしたら思いを伝えられるか→考える、工夫する。
   ・志
    →6年生からバトンをもらい走り出す決意。
    最上級生になる決意など。
   ・流れ
    →5年生全体の流れ。
    打ち合わせる必要がある。
    一人ひとりが全力を出した上での話。
    全体の流れを考える。
   ・流れ2
    →6年生の呼びかけとの呼応。
  
   子どもたちは、上記のことを考えて練習している。
  

   集大成

   呼びかけは、学級づくりの集大成だといってもいい。
   学級のすべてが出てしまう。
   呼びかけを見れば、90%以上のことがわかる。
   ・学級が育っているか。
   ・一人ひとりが育っているか。
   子どもたちの思いの強さ、能力、態度…
   すべてが、あらわれてしまう。
  
   だから、この期に及んくだらないことは指導しない。
   100点がスタートである。
   どこまでいけるか挑戦すべきだと思う。
  
   多くの場合…くだらないことを指導する。
   ・声を出しなさい。
   ・言葉をはっきりいいなさい。
   ・覚えなさい。
   ・ふらふらしない。
   などなど。
   いずれも、普段指導していればいわなくていいことである。


   今日は、合同練習なし。
   6年生だけ、体育館で練習。
   もう少し、個人練習をしたほうがいい。
  
   杉渕学級は、教室で練習。
   ・間の取り方
   ・流れ
   を中心に練習する。
   同じことを3度いわれた子がいた。
   厳しくいう。
   話が変わるところなのに、つなげていってしまうのである。
   1度目は、仕方がない。
   2度目も、目をつぶろう。
   しかし、3度目はダメである。
   改善しようという意識が薄い。
   
   全体は、声がよく出ている。
   数人でいうところが、合わない。
   単独でいうより、数段落ちる。
   そのグループは話し合い、単独でいうように決めた。
  
   歌は、細かい点を指導する。
   私の指導のポイントは、ただ一つ。
   「一人ひとりが全力を出しているか」
   結果は問題ではない。
   全力を出すことが大切だと考えている。
  

   今日は、合同練習。
   1時間目の途中から参加する。
   それまでは、教室で声出しと練習。
   通し練習。
   入場から通す。
   ここで問題が2つ。
   「リコーダーをもっていくこと」
   という指示を落とし手ぶらで体育館入りした子1人。
   家にリコーダーを忘れてきた子1人。
   いずれも、意識が薄い。
  
   本日の練習
   5年生に対していった言葉。
   ・来年の自分たちを思い描いて、6年生の行動を見ること。
   ・お世話になった6年生に対して感謝の氣持ちをこめるこ
   と。
   呼びかけ、リコーダー演奏(入退場)。
  
   リコーダーは、練習したかいがあり音がそろってきた。
   『威風堂々』の出だしができない子がいる。
   ドシドレーが吹けないのである。
   シドの運指がうまくいかない。
   遅いのである。
   吹ける子も、全体的に遅い。
   思ったよりはやく指を動かさないと、音が濁る。
   できない子を個別指導。
   細かくステップを踏んで教える。
   他の子は、私の指導を見るように指示した。
   来年度は、最上級生。
   下級生の指導が始まる。
   そのための下地づくりなのである。
  
   呼びかけ
   前回に比べ、よくなってきている。
   歌は、ぐんとよくなった。

   予 行
  
   今日は、卒業式予行。
   10時30分スタート。
   職員も参加。
   本格的なリハーサルである。
  
   このような予行は見たことがない。
   子どもたちの態度は、立派だった。
   参加している職員は、何度泣きそうになったことか。
   本番以上のできであることは、間違いない。
   全員がきちんとしている。
   姿勢がいい。
   一生懸命やる。
   あたりまえのことかもしれない。
   しかし、あたりまえのことを実践する…
   どれだけ大変か
   実践家だったら、わかるはずである。
  
   歌もすばらしかった。
   心が洗われるハーモニー。
   美しかった。
   音楽の先生も涙ぐんでいた。
   そして、私も(柄じゃないが)…
  
   卒業式
  
   朝、場を清める。
   ・6年生の教室。
   ・6年生通る階段、廊下。
   ・体育館。
   いつもは、私ひとりできれいにする。
   前日、そして当日。
   全部で、3時間くらいかかる。
   今回は、子どもたちといっしょにおこなった。
   久しぶりの5年生。
   子どもが育ってきたので、やらせてもいいと判断。
   ※しゃべりながら掃除をしていて注意された子もいる。
   6年生のためのおこないである。
   見えないところでのおこないである。
   このようなことが、大切だと考えている。
  
   卒業生登校。
   受付で出迎える。
  「おめでとうございます」
   わがクラスのきれいどころ(笑)+私。
   胸章をつけてもらう6年生。
   てれくさそうだった。
  
   声出し、練習。
   私が行く前に、子どもたちは練習を終えていた。
   もう一度練習。
   リコーダーも。
  
   いよいよ本番。
  
   来賓入場が遅れ、5分遅れでスタート。
   ゆっくりとした入場。
   5分近くかかった。
   『威風堂々』5年生のリコーダー演奏。
   授与。
   子どもたちの態度は、立派だった。
   ・姿勢
   ・礼
   ・返事
   などなど。
   他で、このような6年生を見たのははじめてである。
   すばらしかった。
   それを見ている5年生の態度も立派だった。
   姿勢がいい。
   背がすっと伸びている。
   疲れると、背もたれに背中をつける。
   しかし、姿勢は崩れない。
   話す、ふざける、足をぶらぶらさせるなどは皆無である。
   6年生、5年生両方よくないと、あの空氣はつくりだせな
  い。
   歌は、感動的だった。
  
   門出
   みんなで、6年生を送った。
   私も、1人ひとりと握手。
   3年間のつき合いだけに、みんなかわいい。
   思い出がある。
   卒業おめでとう。





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