辞書
    辞書引き    
 

 
 辞書引き

 子どもたちは、辞書が大好きです。
 今まで知らなかったことを知るのは楽しいですね。
 「へえーっ、こんな意味があったのか」
 新しい発見があります。
 自分が賢くなった感じがするのです。
 辞書は、1年生から引くことができます。
 導入には、『学習国語新辞典』(小学館)がいいと思います。
 ※ルビがふってあり、1年生でも読むことができます。

「7ページを開きましょう」
 ページを限定します。
「お母さんがいう言葉を探すんで
すよ。『愛』」
 最初は、いっしょに探しましょう。
「あった」
「見つけたら、『はい』といいます」
「はい」
「返事をしたら立ちましょう」
 立ちます。
「たったら、そこを読みます。お母さんがやってみます」
「はい、『愛』1、かわいがること。大切にすること。2 好きなこ
と。心ひかれること」
 いっしょに読ませます。
 読んだら、ラインマーカーで線を引きます(※黄色がいいでしょう)。
「じゃんけんをします。あなたはグー、お母さんもグーでした。これ
をなんといいますか」
「あいこ」
「そうです。第二問は、『あいこ』です」
 同じページの言葉を選びます。
 いっしょに読みます。
「第三問、『おはよう』『こんにちは』といえば」
「…?」
「『あいさつ』です」
 いっしょに読みます。
「次は、8ページです。
 できたら、次のページへ。
 まずは、限定します。
 ○ページ そのページに限定します。
 毎日、一ページずつ、3〜5題出します。
 そのページにあるとわかっていても、探せない子もいます。
 そんなときは、「ここだよ」と教えましょう。
 いっしょに「はい」といって、読みましょう。
 できるようになったら、一人で読ませます。

 2週間もやると、軌道に乗ってきます。
 そうしたら、出題範囲を広げます。
 ○ページからあのつく言葉に範囲を広げます。
 できるようになったら、あ行(あ〜お)に範囲を広げます。
 このようにして、ステップを踏んでいきます。
 引いた言葉は、マーカーで線を引きます。
 こうすると、2回目に見つけやすいのです。
 ※黄色がいいと思います。
 同じ言葉を見つけることで、感覚が身についてきます。

 細かいことは、少しずつ教えていきましょう。
 まずは、「習うより慣れろ」です。
 
 ◆辞書引きのシステム
 少し慣れたら…
 「あ」から順番にやっていきます。
 ※最初は、○ページとページを指定します。
 「あ」に限定することで引きやすくなります。 →限定する
 2日間くらいかけます。
 次は、「い」
 あ行が終わったら、あ行すべてを検索させることもいいです。
  
 ◆リンク
 見つけたら「はい」っといって立ちます。
 立ったら、その部分を音読します。
 棒読みではなく、表現させるのです。→音読とつなげる

 言葉を教えます。
 「同音異義語」「熱い」「暑い」「厚い」
 「熟語」
 「ことわざ」などなど。   →漢字につなげる


 ◆出題形式
 ・そのまま言葉を言う。
 「あい」「あき」「あひる」など。
 ・クイズ形式 
  「虫を捕まえるとき使うんものは?」
 ・ジェスチャー
  熱い 「あっちっちの動作」
 いろいろな形式で問題を出します。→あきさせない工夫

 ◆意味を考えさせる
 たとえば「青」
 なんと書いてあるか予想させます。
 意味を予想してから辞書を引くのもいいです。
 
 辞書に親しむことにより、言葉に対する感覚が磨かれていきます。

 ◆ゲーム
 ・親子対抗
 ・兄弟対抗
 で、見つけっこするのもいいですね。
 出題者を交代します。
 子どもが問題を出し、親が見つけるのもいいです。

 探せるようになったら、引き方を教えていきます。
 欄外のインデックスを見ることを教えます。

 回数をこなしているうちに、感覚が育ってきます。
 このようにすればいいということが体でわかってきます。
 ゲームのようにしてやればいいのです。



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