フラッシュカード


 フラッシュカードを活用しましょう。
 準備が簡単です。
 お金がかかりません。
 使い方は、千変万化。
 奥が深いです。


  
 ◆フラッシュカードの使い方

  これは、簡単です。お金も準備もかかりません。
  しかし…奥は深いです。
  バリエーションも豊富です。
  使い方によっては、かなりのところまでいけるでしょう。
  ・0〜9までの数字を、1枚ずつの紙に書きます。
  ・B5版、厚紙というのが定番です。
  ・主に、計算、漢字で使います。
  下記のような感じで、10枚のカードをつくります。
  「0」「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」「9」
 
 
  

 使い方 パッと見せ、さっと次にいきます。1秒以内
 テンポよくやるのがコツです。
 ゆっくりやると、よさが活かされません。
 基本的には、立たせてやるといいです。

  立つと、腹筋を使います。
  寄りかかって座っていると腹筋が使えません。
  声を出すというのは、思ったよりとっっっっっても重要です。
  1日の初め、授業の初めに声を出す
  これは、かなり有効です。
  その効果は、実践して実感してくださいね。

  例 計算編
  数字を見せ、読ませます(1年生初期)
  「0」を見せます 「0」(子どもたち)
  次々に答えさせます。

  「+1」
  たとえば「2」を見せます。+1ですから、2+1=3
  「3」と答えさせます。

  最初は、次のようにします(一斉授業)。
  「2」を見せます。
  教師が「2と1で3」といいます。
  子どもたちに「2と1で3」と復唱させます。
  ※教師のまねをさせるのがポイントです。
  「5」を見せます。
  「5と1で6」(教師)
  「5と1で6」(子どもたち)
  このようにして、次々やっていきます。

  ある程度できるようになったら、次のようにします。
  「2と1で」(教師)
  「3」(子どもたち)
    ↓
   カードを見せるだけ(「2」)
   「3」(すぐに答える 子どもたち)

  このようにステップを踏んでいきます。

  全体だけだと、落ちる子が出てきます。
  そこで、ある程度慣れたらグループ、個人でやらせます。

  全体、グループ、個人
  これら3つをどう使い分けるか
  一級の課題だと思います。
  すべての授業において、意識すべきことかもしれません。

  話を元に戻します。
  グループとは、たとえば次です。
  ・列
  ・班
  ・男女別
  基本パターンはこれくらいでしょう。

  「廊下側の列、いきます」
  その列を立たせます。
  やらせます(カード1巡 つまり10回)
  ※他の列で、遊ぶ子が出てきます。
  「心の中でいおうね」と声をかけましょう。

  1問ずつやらせる方法もあります。
  これは、子どもたちが大変です。
  さっと立たなくてはいけませんから。
  実におもしろいです。
  
  つっかえたら負け
  というように、ゲーム化するのもいいでしょう。

  できるようになってきたら、班

  そして、個人です。
  1問ずつでもいいですし、3問くらいずつでもいいでしょう。
  「他の人は、心の中で答えましょう」

  「自分がやっていないときは、遊んでいていい」
  こういう認識が、子どもたちの中にあります。
  普通の場合。
  その認識を変えることが必要です。
  「全部やるんだ。声を出すか、出さないかなのだ」というように。


  ×2など、九九でも使えます。

  おふざけは、たーくさんあります。
  杉渕に聴いてください。
  ※人格を疑われても責任は持てませんので(笑)


  漢字 編

  まずは、読みでしょう。
  「雨」「雨傘」「雨宿り」「小雨」「霧雨」「コバンザメ」
  「五月雨」「梅雨」

  「女」「男女」「女子」「天女」「海女」

  「山」「川」「海」自然バージョン
  「鼻」「口」「耳」「目」人体バージョン

  いろいろやってみてください。
  10枚一組くらいがいいでしょう。
  あまり多いと持てません。

  四字熟語  「大器晩成」
  カードには、次のように書きます。
   表…「大器」
   裏…「大器晩成」

  子どもたちには「大器晩成」と答えさせます。
  初期には、裏にしてから答えさせましょう。
     ↓
  答えと同時に裏にします。
     ↓
  答えたらカードを裏にします

  いろいろやってみてくださいね。

  社会でも理科でもできます。
  何でもできる不思議なカード
  フラッシュカードを活用しましょう。


  
  
  フラッシュカードの使い方 詳細

 ◆方法1 式と答えを復唱させる

  教師 「ごにじゅう」
  子ども「ごにじゅう」

 ※そのまま、まねさせます。

  ◆方法2 答えをいわせる
  教師 「ごに」
  子ども「じゅう」

  ※次の段階です。
  子どもたちは「2」のカードを見て「ごに」と心の中でいっています。
  心でいえない子が声を出してしまうのです。
  パッと反応できないのは、九九が十分身についていない証拠です。
  教師が式をいいましょう。

  ◆方法3
  教師 カードを見せるだけ「2」
  子ども「ごにじゅう」


  ◆方法4
   教師 カードを見せ答えをいう「じゅう」
  子ども「じゅう」

  ◆方法5
  教師 カードを見せるだけ「2」
  子ども「じゅう」

  リズムとテンポが大切です。

  次のカードを見せる前に、合いの手を入れるといいでしょう。
  教師 「2」を見せる。
  子ども「じゅう」
  教師 「はい」
  教師 次のカードを見せる。

  ※「はい」といいながら、次のカードを見せる感じですね。

  それから…これはとても大事なことですが…
  性急に結果を出そうとしないことです。
  焦ると失敗します。

  私の見るところ、みなさん性急です。
  種を蒔いたばかりで「芽が出ない」といっているのです。
  まずは、水をあげてください。
  声をかけてあげてください。

  毎日少しずつできるようになっていきます。
  「かんたん」「できそう」「できたー」
  「ちょっと難しい」「でもできそう」「できたー」
  成功体験が、次へのやる氣を生みます。

  やる氣を持たせることです。
  

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