発 言 



  発 言の指導                


 発言の指導は、次の3点に集約される。
 
 
 
 意欲づけ
 内容づくり 
 認識づくり
 
 この3つは、かなり複雑に絡み合っている。
 どれか欠けると、全員が発言するようにはならない。
 上記3つの観点から考えてみたい。

 意 欲

 やる氣の問題である。
 積極的に参加しようという意欲があるかどうか?
 ・授業が楽しくおもしろいか(授業の問題)。
 授業がよければ、自然といいたくなる。
 知的好奇心を刺激する授業、新しい発見がある授業などなど。
 授業の工夫が必要である。
 「いいたい」…自分が発見したことをいいたい。
 「聴きたい」…自分以外の考えを聴きたい。
 ・だれもが発言できる雰囲氣があるか(学級経営の問題)。
 よく発言する子でも、その場の雰囲氣がよくなければ発言しない。
 だれもの発言が認められる雰囲氣があるか?
 この雰囲氣を創るのは、教師である。

 

 ・授業を楽しくする。
 ・学級の雰囲氣をつくる。

 
 内 容

 発言の中味をつくる。
 「何をいっていいかわからない…」という子は、意外に多い。
 次のことを教える必要がある。
  見方・考え方
  (例)対比
 切り口
   立場を変える
   イメージをふくらませる。
 一般的には、ノートに書かせる。
 書けない場合は、教師が教える。
 「自分で考えなさい」といっても無理な子が多い。
 このへん、よく間違うところである。
 「考えさせる」以前の問題があることを忘れずに。


 ・見方・考え方を教える。 
 


 認 識

 発言する意欲、内容があっても、それだけではダメである。
 ゲームメイクができないと、授業にならない。
「発言するようにはなったけれど…からまない」
 発表で終わってしまう。
「話し合いが、深まらない…」
 どのように話を進めていったらいいかわからない。
 教師の腕が要求される場面である。
 ・発言させる順番
 ・話の進め方
 教師の授業構成力が問われるのである。
 ・広げる
 ・高める
 ・厚みをつける
 ・深める

 正解志向では、うまくいかない。


 

 ・一人ひとりが全力を出す。
 ・いろいろな角度から意見を述べる。
 ・みんなで、よりよいものを創っていこうとする。


 指名なし発言
 子どもたちが、自分たちで授業を進めていく。
 高度な授業である。

 ・ゲームメイクできる。
 ・一人ひとりがファンタジスタ。 

みんなで授業を創っていくという認識ができている…



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