学習発表会 2004  


  学習発表会
  
   11月19日(金)、20日の両日。
   
   9:00〜スタート。
   杉渕学級の出番は、10:00前後である。
   前半のラスト。
  
   ◆劇 『夢から醒めた夢』
   歌あり踊りあり、笑いあり涙あり。
   子どもたちは、ぐんぐん上達している。
   本番まで、どのくらい伸びるだろうか。
   楽しみである。
   内容は、見てのお楽しみ。
   
   休憩のあと、全校音読・全校合唱
    全校音読 『スイミー』
    全校合唱 『夢の世界を』
  
   1月30日の発表より、レベルアップしている。
   こちらも、見てのお楽しみ。

   学習発表会に向けて
   これからは、学習発表会に向けて取り組みます。
   久しぶりの劇づくり。
   子どもたちは燃えています。
   どこまでいくでしょうか。
   楽しみです。
   私の指導は、今までとどう変わるでしょうか。
   自分の成長も楽しみです

  『夢から醒めた夢』台詞の練習

   ・声を出す。
   ・はっきりいう。
   ・感情を込める。
   たとえば、
  「今までの働きが認められたようです」
  という台詞がある。
   この子は、さらっと読んでしまう。
   ・言葉がはっきりしない。
   ・粒だたない。
   ・感情が伝わってこない。
   まずは、部分練習をさせる。
   私が見本を見せる。
   「今」だけをいう。→いわせる。
   できるようになったら「今まで」
   →続いて「今までの」
   次は、「働き」
   「は・た・ら・き」というようにいわせる。
   かなりゆっくりいわせる。
   だんだんスピードを上げていく。
   最初から普通のスピードにすると、言葉がはっきりしない。
   言葉が流れてしまう。
   「働き」→「働きが」
   このようにして指導していく。
   最後に通す。
   先ほどより、ぐんとよくなった。

   学習発表会の練習

   今日は、体育館練習が割り当てられている日。
   午後から、本格的に練習を開始した。
   初の舞台で、くくく苦戦。
   スポットライトがまぶしい。
   フットライトが熱い。
   まだ台詞を覚えていない。
   ソロは、声が出ない…
   言葉がはっきりしない。
   など、惨憺たるものだった。
   しかし、声はよく出ている子が多い。
   合格ラインに達している子は、80パーセント以上である。
   失格は無し。
   小さな子でも、そこそこ声は出ている。
  
   普段目立たないこの演技が光る。
  「○○くんの演技がいい」
   絶賛された子もいた。
   私も同様。
   ひょっとしたらひょっとするかもしれない。
  

  ◆学習発表会の練習
   グループごとに練習。
   少しずつアドバイスする。
   細かなところまでアドバイスする。
  
   ◆学習発表会、係の打ち合わせ
  
   私は会場係。
   ・パイプいすを出す。
   ・フットライトを固定する。
   ・暗幕を張る
   子どもたちは、よく動いた。
   よく働いた。
   ふざける子がいない。
   違う係の子が手伝ってくれた。
  「先生、ぼくたち仕事終わったので手伝います」
   他の係の子、他の係の先生が手伝ってくれた。
   自然な振る舞いである。
   このへんが、新河岸小のいいところ。
   考えればすごいことである。
  
   ◆背景づくり
   劇で使うバックの絵を作成。
   美女集団(?)が手伝ってくれた。
   ちょっとだけ(見本になるように)やるつもりだった。
   みんなでやったので、3分の2仕上がった。
   はやい!
  

   学習発表会の練習

   1校時だったので、そのまま練習に入る。
   ・歌…「愛をありがとう」
   昨日の練習が聴いている。
   指導がしっかり入った。
   前よりぐんとうまくなった。
   男子がいい。
   「二人の世界」
   ソロ、声が出てきた。
   いけそうである。

   舞台練習

   場面ごと、グループごとに指導していく。
   細かい点まで手を入れる。
  
   やくざ登場…親分の台詞のいいまわし。
   暴走族…踊りの振り付け。
   子ども…涙を誘う演技。
   サラリーマン…リズム&テンポ
   今日から、グッズをもって演技。
   サラリーマンは、精力ドリンクをもつ。
   ダラリーマンは、缶ビールをもつ。
   格闘家…アップテンポ。
   職員…どぎまぎする演技。
   などなど。
   
   舞台練習は、リハーサルのようにおこなった。
   持ってきた子は、衣装をつける。
   細かな部分まで、照明をつける。
   背景をつける。
   効果音を入れる。
   などなど。
   かなり本番に近い。
   通してやってみる。
   すごくいいところがあった。
   改善すべきところがあった。
   いろいろ見えた練習だった。
   子どもたちも、自分が何をすべきかわかったことだろう。
   この体験は大きい。
   明日からの練習に活きるだろう。

   やるべきことは山ほど

   背景づくり
   給食前後の時間を使って、背景づくり。
   加筆する。
   宇宙空間が広すぎて重たい感じがした。
   色を塗り直す。
   今度はどうだろうか。
   つるしてみないとわからない。
  
   ◆学習発表会に向けて
  
   ・『夢から醒めた夢』の新聞づくり
   ・グループ練習
   ・衣装チェック、衣装合わせ
   まだもってこない子がいる…
   ・通し練習
   音楽の先生がきてくださる。
   通して見ていただく(伴奏&BGMをお願いしている)。
   劇全部を見ないと、イメージすることができないとのこと。
   子どもの歌を弾き出す伴奏、美しいBGM。
   強力な助っ人である。
  
   ・エンディングの変更
   舞台前で歌う→変更。
   ※どのように変えたかは、当日のお楽しみ。
   今日変更したにもかかわらず、かなりのでき。
   本番が楽しみである。
  
   ・デビル
   Sくんが大ブレイク。
   現在の杉渕学級ナンバー1である。
   いい味を出している。
   迫力がある。
   おもしろい。
   何よりも存在感がある。
  
   ・暴走族
   ニューバージョンの踊り。
   はじめて舞台で踊る。
   飲み込みがはやくなってきた。
   これまた、笑える踊りである。
   新河岸小の人にだけ受ける踊りもある。
   これから踊りこみに入る。
  
   ・照明
   誰がどこを担当するかを決める。
   合わせてみる。
   今日は、一番肝心な場面がばっちりだった。
   まだまだミスはある(今の段階では当然)。
   特殊照明(笑)は、効果的。
   どの場所で使うか考えたい。
   もっといい場所がありそうな氣がする。
  
   ・音響
   私の担当なのだが…
   監督しながらの音出しなので、ミスがある。
   集中しないとダメだ。
   効果音など音関係は、前半に集中している。
  
   ・移動など
   舞台裏でしゃべる、動くとき音を立てるなど。
   演技ということが、わかっていない。
   このへんは、教える。
   知らないがゆえにできない。
   裏方の流れも練習する必要がある。
  
   ・台詞をいったあと
   台詞をいったあとの演技がよくない。
   このへんを教えないと。
  
   やるべきことは、山のようにある。

  『夢から醒めた夢』のグループ練習

   役ごとに集まり、台詞の練習
   ・自分の台詞…視線、表情なども考える。
          台詞の前後の演技を考える。
   ・流れ…自分の台詞前後の流れをつかむ。
   私は、各グループをまわりアドバイスする。
   こちらは、先ほどと違いレベルアップしている。
   練習していることがよくわかる。
   やる氣も十分である。
   期待できる。

   いよいよ、学習発表会。
   今回ほど、忙しかったことはない。
   没頭するにはほど遠かった。
   限られた時間の中でやる、苦しい戦いだった。
   杉渕流の練習は、わずかに1日だけ(今日)。
   しかし…子どもたちは基礎的な力がある。
   普段培った力がある。
   飲み込みははやいし、反応はいい。
   上達もはやい。
  
   練習量は、今回の子どもたちが一番少ない。
   それにもかかわらず、レベルは高い。
   かなり細かい点までいっている。
   微妙な表現が、多くの場面に見られる。
  「子どもたちがはまり役」
  といわれる。
   そうではない。
   練習によって、役に自分を近づけたのである。
   その子にぴったりの役 に見える。
   存在感があるのである。
   見てのお楽しみ。

   学習発表会 本番
  
   19日は、学習発表会本番。
   あいにくの雨…寒い日だった。
  
   今日は、児童鑑賞日。
   出演&鑑賞の日である。
  
   8時30分まで職員朝会。
   その後、会場入りが45分。
   全体での合わせ、背景、グッズなどの準備で15分間しか
  なかった。
   15分はきつい。
   あっという間に45分。
   思ったより時間がなかった。
   十分な練習ができないまま、会場入り。
  
   1、3年生の後、いよいよ5年生。
   山台のセット、背景のセット。
   スタート。
   子どもたちは、全力を出した。
   一人ひとりが光っていた。
   細かなところまで、しっかりと演じていた。
   ピコのやさしさが伝わってきて、最後は涙が出そうになっ
  た。
   よくがんばったと思う。
   会場は、しんと静まりかえる、大爆笑のくり返し。
   あっという間の30分。
   寒さを吹き飛ばす子どもたちの演技だった。
  

   学習発表会 本番1を終えて
  
   19日本番を終えて
   
   私が子どもたちに語ったこと。
   ・全体的にぐんとよくなった。
   ・舞台がしまってきて、迫力が増した。
   ・つなぎ、流れがよくなった。
   ・一人ひとりの演技の向上。
   ・コンビネーションがよくなった。
   ・踊りのテンポがよかった。
   ・出入り、台詞後の動きがスムーズ。
  
   子どもたちの感想
   ・照れてしまった。
   ・つられて笑ってしまった。
  
   などなど、練習との違いに対応できない。
   本番は、笑いがおきる。
   それを想定して練習していないと、対応できない。
  
   笑いがおきたときどうするか。
   ・かまわず、いつものタイミングで台詞をいう。
   ・笑いが収まるまでちょっと待つ。
   両方の場合が考えられる。
   そのとき判断するようにいう。
  
   CD機械のチェック
   18日は、いろいろな都合で会場のセッティングをやり直
  した。
   ※学校全体。
   そのとき、音響機器のセッティングが不十分だった。
   MDだけをチェックしたのが失敗だった。
   CDのほうも、チェックすべきだった。
   ボリューム1で、音が割れてしまったのである。
   接続不良だったのである。
   チェックしておけば防げたミスである。
   残念!
   20日は、大丈夫。
   

   学習発表会 本番2に向けて
  
   本番2に向けて、練習する。
   ・動きをダイナミックに
   ・微妙な演技
   ・台詞の前後
   ・流れ
   ・反応
   などなど。
   グループごとにチェック→練習。
   少しだけ練習する。
  
   ピコ、マコ、お母さんは残って練習。
   20日版の練習である。
   1つひとつ確認していく。
   他の役は、一人何役で。
   デビルをやったり暴走族をやったり…
   これが実にうまい。
   今役をやっている子よりうまいのである(笑)
  「明日、マコをやめてデビルにしよう」
   それくらいうまい。
   どの役をやっても、いけるのである。
   迫力、表情、タイミング、どれもがいい。
   どうして違う役なのにうまいんだ?
   誰かが休んでもすぐに代役が可能なのである。
   これはすごい!

   放課後の練習は続く。
   半分は、遊びのような練習である。
   真剣なのか、ふざけているのか
   ふざけているのか、真剣なのか
   わからないわからない。
   
   パロディ続出。
   私が創れば、子どもたちも創る。
  「メソを責めないで。メソは、自分がしたことを反省してい
   るわ」
  という台詞を変えてしまう。
  「メソを責めないで。私が責めるは。よくもパスポートを取
   ったなー」
  
   マコが、ピコとかわるのを拒否する
   お母さんがマコを抱きしめて、マコが死んでしまう。
   などなど、よくもまあ、本番前日にこんなことを…
  
   でも、シリアスにもおこなう。
   両刀づかいなのである。
  
   明日に向けて緊張していた子どもたちの顔が変わった。
   これでよし。
   準備完了。
  

   本番2日目

   今日は、舞台出演以外は教室で学習。
   出番は、10時ころ。
   朝十分に時間があった。
   8時半教室へ。
  
   本番までの予定
   ・グループ練習
   ・全体練習
   ・歌の練習
   ・着替え
   ・控え室入り
   ・本番
  
   あいさつのあと、準備にかかる。
   まずは、グループ練習である。
   ・ミーティング
   昨日のよかった点、今日の課題。
   ・練習
    自分、コンビネーション
   各グループをまわり、必要があればアドバイスする。
  
   続いて、全体練習。
   最初から通す。
   必要があればストップし、アドバイス。
   もう一度やらせる。
   細かな点も確認していく。
  
   ◆ある方の感想から
  
   ちょっとした台詞一つも疎かにせず、
   ビシビシ注文をつける「先生」。
   その意図を懸命に汲み取って
   作品の完成度を高めていく「子どもたち」。
   そこには妥協を許さない緊張感が漲り、
   クラス全員で最高峰を極めようという
   熱い思いのみが迸る・・・。
  
   私としては、「ビシビシ」はいっていません。
   すごく優しくいっています。
   ※まわりからはそう見えるのです(笑)

   いよいよ本番

   背景のセッティング。
   舞台係の先生が手伝ってくださった。
   山台のセット。
   これは、私が指示。
   定位置に置く。
  
  「『夢から醒めた夢』これが最後」
  「小学校最後の劇」
   前日子どもたちにいった言葉が浮かんでくる。
   そう、これが最後なのである。
   ※6年生は歌と器楽、劇をするのは5年生が最後。
  
  「いくぞ」
   静かに氣合を入れる。
  「先生、いいですか」
   係の先生の声。
   オーケーサインを出す。
   ブザー。
   アナウンス。
   その間に、MDとCDをセットする。
   昨日は、CDの接続不良があった。
   今日は朝確認済み。
   大丈夫だろう。
   効果音は、タイミングが猪木。いや、命。
  
   太木数子登場。
  「こ・ん・ば・ん・は」

   本番 2

   子どもたちは、がんばった。
   前日の反省を活かし、精一杯演技をした。
   それぞれの場面で、光り輝いていた。
  
   感想から
  
   前の日にも見て、ビデオでも何度も見てから行ったにもか
  かわらず、ピコが、泣かせてくれるのです。ボロボロ泣いて
  しまいました。
  
   30分という長丁場の舞台なのに、
   あっという間に終わっていた“構成の妙”。
   「笑い」と「涙」を巧みに誘い、操りながらも、
   最後は「合唱」で盛り上げる“演出力と表現力”。
   本番の出来は、まさに「文句なし」!
  
   8日の練習を見ての今日だったのでその進歩に驚きました。
  
  
   15日の練習から4日しか経っていないのに、
   みんなものすごく上手になっているのにビックリしました。
   声の出し方、しぐさや動き、表情。
   どれを取ってもすごい成長ぶりに感心してしまいました。
  
   劇の後半は、涙が出た。
   子どもたちの氣持ちがダイレクトに伝わってきたのである。
  

  感想から
  
   5年生の劇『夢から醒めた夢』を、拝見いたしました。
   学習発表会のはじめの言葉を担当していた子が、はじめに
  登場してきました。すると、会場の人々の心が劇に引き込ま
  れていきました。
  
   5年1組の全ての子どもたちが、自分自身の役だけでなく、  友達の役にもエネルギーを送っているように私は感じられま
  した。
  
   自分自身が全力を出して演技をする。 それが、友達のエ
  ネルギーを引き出すことにもつながっている。 
   それを子どもたちが、日々の学習の中で学んできているか
  らこそ、さらに挑戦をしつづけられるのだと、私は思います。
  
   限られた時間の中で、子どもたちは体全体を使って、練習
  を積み重ねてきたのでしょう。 どんな条件であっても、自
  分自身の全力を尽くす、ということを、杉渕先生の姿から感
  じとってきたのでしょう。
  
   この学習発表会は、子どもたち全員で創る授業だったと私
  は思います。
   それは、観ている人にも創っている人にも、思考を促した
  り心を明るくしたりする授業だったと、私は感じました。
  
   学習発表会、劇の発表。
   ここには、すべてが凝縮されている…
   日頃の積み重ねのすべてが…
  
   全力を出した子どもたちと私は…

  学習発表会 全校音読
  

  
本番が終わった。
   どっと疲れが出た。
   しかし、まだ全校発表がある。
   もう少しがんばらねば。
   子どもたちは、着替えに戻る。
   私は、舞台係なので舞台のセッティング。
  
   あっという間に休憩時間が終わる。
  
   全校発表。
   今回は、
    音読『スイミー』
    合唱『夢の世界を』
   である。
  
   1年生から6年生まで全員でおこなう…
   この難しさは、実践したものでなければわからない。
   全員…言葉でいうのは簡単だが、実行となると難しい。
   発達段階に、ものすごい差があるからである。
  
   『スイミー』前年度発表しようとした教材である。
   いろいろあった没にされた。
   私としては、ぜひやりたかった教材である。
   全部で、3分かからない。
   起承転結がはっきりしている。
   とってもいい話である。
  
   構成
   ・全員
    1年生→2年1組→2年2組→3年1組→3年2組
    →4年1組→4年2組→5年1組→6年1組
   ・全員
  
   最初と最後は全員で読む。
   中は、各学年・学級で読む。
   という構成になっている。
  
   練習回数は、3回ほど。
  
   これは、ぜひ、生で聴いていただきたい。
   子どもたちの声、響き、表情などなど。
   新河岸小の特長の1つである。

   全校音読 裏話
  
   全校音読の練習は、わずか3回。
   しかも…入場退場も含めての練習である。
   当然のことながら、学級での取り組みが問題になる。
   学年学級に任されているところは、仕上げてこないと話に
  ならない。
   練習すべきは、全体で合わせるところである。
   最初と最後の練習をする。
   1年生がネックだった。
   上級生にスピードをそろえさせた。
   すぐにできた。
   このへんの能力も育ってきている。
   私の指示も、スッと入る。
   ・声を落とさない。
   ・声を広げる。
   ・美しい海をあらわすようにきれいな声を出す。
   などなど。
  
   入場退場の練習も、少ししかできなかった。
   これまた、普段の蓄積がものをいう。
   新河岸小の子どもたちの入退場に驚いた人は多い。
   しゃべらない、ふざけない。
   足音をさせない。
   すっと入り、すっと出ていく。
   まだまだではあるが、かなりよくなってきたと思う。
   朝会後の行進が効いている。
  
   礼もていねいである。
   これまた、普段通り。
  
   いいところをほめ、課題については少しくり返す。
   練習は、あっさり。
   すぐに終わる。
  
   本番、自分の親に向かって何度も手を振っている子がいた。
   発表するという意識が育っていない子もいる。
   今後の課題である。
  

   全校合唱
  
   音楽の先生ががんばっている。
   私は、陰で動いている(笑)
   以前は、地声もいいところ。
   歌わない子もたくさんいた。
   先日、3年前のビデオを見たが、それはそれはひどいもの
  だった。
   今は、「15キロ減量成功」くらいだろう。
   見違えるほどよくなった。
   1年生も、きれいな声で歌うというのは並ではない。
   ただし、途中から地声っぽくなってしまう。
   まだ、うまくコントロールできないのである。
   MDで聴くと、よくわかる。
   19日のほうがよかった。
   20日は、ちょっと力んでしまった。
   しかし、表情はすごくいい。
   体を使って歌っている。
   歌うことを楽しんでいる。
  
   2月4日の学校公開でも発表する。
   3曲を予定している。
   現在、音楽の先生が曲を検討中。
  
   
   聴く態度
  
   今の学校に移って3年目。
   過去2年、聴く態度はよくなかった。
   自分たちのときは一生懸命やるが…
   人の演奏を聴かないのである。
   劇や発表を静かに見ないのである。
   私語、ふざけ、挙げ句の果てにけんか…
   見るに見かねて、何度注意したことだろう。
   温厚な(笑)私が注意するのだから、よっぽどである。
   今年は違った。
   注意したのは、一般客。
   自分の子どもがゲームをして大声を上げているのをストッ
  プしたのみ。
   児童鑑賞日は、注意する必要がなかった。
   保育園・幼稚園児までが、集中して見ていた。
   かなり長い時間であったが、集中力は落ちなかった。
   もちろん、演目がよかったこともあるだろう。
  
   ここでも、学校としての育ちを感じた。
   静かに聴く、静かに見る 
   当たり前のことであるが、できている学校は少ない。
  

   自 習
  
  
   全校音読・合唱が終わった。
   少ない練習、短い時間でよくここまでいったと思う。
  
   係以外の子どもたちは、自習。
   私は舞台係なので、ずっと体育館に詰めていた。
   自習を見にいった方によると…
   静かに、自分たちで学習していたとのと。
   あの劇をやったとは思えないくらい平然と。
   いつも通りに。
  
  1 基礎学力(10マス、何のこれ式、漢字)
  2 他学年へのメッセージ
  3 「夢醒め」新聞づくり
   など。
  
   なお、となりの6年生も立派にやっていたとのこと。
   6年生の先生も係で体育館に詰めていた。
   自分たちで笛や歌の練習をしていたそうである。
   舞台に向かうときも、静かに体育館までいったそうである。
   このところ、6年生は急成長。
   最高学年の顔になってきている。
  

   力を出した証
   
   学習発表会が終わった。
   重たい体を引きずって教室へ。
  「先生、具合が悪いんです」
  「38度熱がありました」
   具合が悪い子が5人。
   緊張の糸が切れたのだろう。
  
   給食を食べたあとは…
  「先生〜」
   具合が悪い子続出。
   早退続出。
  「早く帰って、休みなさい」
  「いえ、帰りません」
  「どうして?」
  「片づけがあるから」
  「みんなに任せなさい」
  
   緊張の糸が切れ、疲れが出たのだろう。
   力を出し尽くしたのである。
  

   後かたづけ
    
   5時間目は、後かたづけ。
   杉渕学級は、早退者続出。
  
   5、6年生合同で後かたづけをおこなう。
   まずは、マットのかたづけ。
   並行して、フットライトはずしをする。
   パイプ椅子を種類ごとにわける。
   暗幕を取る。
   その他いろいろな仕事を、並行して進める。
   私は、指示しながら仕事をする。
   子どもたちは、自分の仕事が終わると他を手伝う。
  「先生、次はどこをやったらいいですか」
  と聴きにくる子もいる。
  
   整然とかたづけをする子どもたち。
   ふざける子がいない。
   さぼる子がいない。
   おしゃべりする子がいない。
   集中してかたづけた。
   30分後、体育館は元通り。
  
   以前は、考えられなかったことである。
   これには、私もびっくりした。
   今年新しくきた先生方も、びっくりしていた。
  「新河岸小の5、6年生はよく働く」
  と感心していた。
  
   演技もよかった。
   聴く態度もよかった。
   そして、最後のかたづけもよかった。
   総合的な成長を感じた。
  

   まとめ
  
   学習発表会、2学期の集大成ともいえる取り組みだった。
   行事でいえば、運動会、榛名移動教室とステップを踏んで
  きた。
   もちろん、授業でもステップを踏んできた。
   それらすべての力を集約したのが、学習発表会である。
  
   新河岸小にきてから、初めての劇。
   ※2、4、6年は音楽の発表と決められているので。
   私にとって、久しぶりの劇指導だった。
   持ち上がり、ベースはできている。
   しかし、状況的にはかなり厳しかった。
   とにかく忙しいのである。
   取り組みに没頭できない状況だった。
  
   そんな中、子どもたちは実によくやった。
   自主的に練習した。
   まだまだのところもあるが、後半の集中力はすごかった。
   当日、本番直前まで練習していた。
  「もう、これでいい」ではない。
  「もっともっといける」という感じだった。
   私がひっぱるだけでは、到達できない境地である。
   先輩の演技を見て刺激を受けた。
   自分たちもがんばろうと思ったのだろう。
   劇の練習を参観した人にほめられても、喜ばなかった。
  「まだまだ」
   このへん、意識が変わってきた。
  
   本番は、すばらしかった。
   涙が出た。
  
  
   

   まとめ その2
   
   全学年の発表がよかった。
   少なくとも、一生懸命だった。
   全校発表、音読、歌ともにグレードが上がった。
   まだまだ、上達するだろう。
  
   聴く態度が、格段によくなった。
   3年前からは想像できない。
  
   準備、かたづけ、5、6年生の行動は、世界に誇れる(笑)
   それくらいすごい。
   組織プレーがすばらしい。
  
   5、6年生、教師不在でもしっかり自習、練習。
   体育館へ移動も静かに。
  
   いろいろなところで、成長を見た。
   学校全体が成長している。
  
   新河岸小全体⇔杉渕学級⇔自分(子ども一人ひとり)
  
   5、6年生⇔杉渕学級⇔自分
  
   相乗効果で、よくなっている。
  
   今後が、楽しみである。
  

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