学級創り
    やる氣を引き出す   
 

 

 やる氣を引き出す 三要素

 

 ・成功体験
 ・有能感
 ・知的おもしろさ  


 ●成功体験

 やる氣のない子は、成功体験が少ないです。
 「できた!」「わかった!」という体験がないのです。
 ほとんどない子もいます。
 逆に「できない」「わからない」といった失敗体験を積み上げてい
ます。
 ですから、自分に自信が持てません。

 以前、1年生を受け持ったときのことです。
 Sくんという子がいました。
「どうせ、ぼくはできない」
というのが、口癖でした。
 わずか6歳ですよ。
 老人のような口ぶりでした。
 親に、さんざんいわれたんでしょうね。
 私が成功体験をさせても…なかなか「どうせ」病は治りませんでし
た。
「(今回はできても)次はダメだと思う」
 Sくんはいうのです。
 小さい子にここまで劣等感を植えつけるなんて!
 親に対して、腹が立ちました。
 それでも、Sくんは少しずつ変わっていきました。
 Sくんが立ち直るのに、1年かかりました。
「今度は、なわとびに挑戦しよう」
「うん、ぼくできるようになるよ」
 
 「できた」 「わかった」 などの体験をさせましょう。
 簡単なことでいいのです。
 小さな成功体験の積み上げが、子どもを変えていきます。

 ●有能感

「ぼくなんて、いなくたっていいんだ」
「私がいるから、みんなに迷惑をかける…」
 自分の存在価値を疑う子がいます。
 こういう子は、何をやってもうまくいきません。
 エネルギーが出てこないからです。
「ぼくって、けっこういいじゃない」
「私って、けっこういいじゃない」
というのが有能感です。
 平たくいえば、自信でしょうね。
 成功体験を積み上げることにより、自信が出てきます。
 自分は有能であると思えることは、とっても大切ですね。


 ●知的おもしろさ

 学問のおもしろさです。
 これを知ったら、病みつきになります。
 ちょっと知ると、もっと知りたくなります。
 ちょっとわかると、もっとわかりたくなります。


 

  

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