厚みをつける 


「厚み」をつけるために
 

   厚みをつけるシステム
 
 



 

 角度を変えて
 (スキル)

 



 

  分 析
  (認識)
 



 

  教える
  (心)
 



 
  ・10マス計算        ・細分化       ・友だちに教える
  ・100マス計算       ・苦手得意の区別   ・説明
  ・穴あき九九         ・コツの発見     ・人とのかかわり
  ・逆かけ算(わり算)             
     
 
 分析
 簡単にいうと、見る目を育てるということである。
 同じものを見ても、力のある人が見れば、いろいろなことが見える。
 力のない人には、見えない。
 
 今回は、概略のみを示したい。
 
 認識する力をつけるための例
 『スーホの白い馬』

 スーホが、心をこめてせわしたおかげで、子馬は、すくすくとそだちました。
 
 という一文がある。
 どう、解釈するか。
 杉渕流の授業は、




 

細分化
    → 行間を読む
具体化 

 
 人間、何となくわかっているように思うことが多い。
 いざ、聴かれてみると答えられない。
 わかっていると錯覚しているのである
 たとえば、「心をこめてせわした」とは、どういうことか 考えさせる。
 具体的には、どういうことだろう。即答できないだろう。
 これを考える。
 まずは、教師がとことん考える。
 書き出すことが大切。
 思うだけではダメである。
 
  子どもたちの意見
 
  スーホのおかげ
  みんなのおかげ、みんなも助ける
  手を抜かない
  大事に育てられた
 
  どんな馬になったのか
 
  中側  健康
 
     やさしい、素直、きれいな心
      みんなにすかれる
      悪い心が少しもない→心も白い(清い)
 
  外側  雪のようにまっ白
 
     体がきれい、ものすごくきれい  形、顔もきれい
      だれでも見とれる、きれい
      だれもがじっと見る
      つやつやしている
      毛がふさふさしている。
 
     頭もいい
 
  体だけでなく、頭、心もすばらしい。

 細分化、具体化は、すべてにおいて活用できる。
 
 
 次は、「教える」である。
 
    
 教える
 教えることは、想像以上に難しい。
 
 視点の転換
 ・意識を変えること…教わる→教える
 条件
 ・そのことについて理解している、できる
  教材研究
  コツを体得している。
  コツを言語化できる。
 ・相手の状況を考えられる →思いやり
  「できない」「わからない」ということを、バカにしない。
  なんとか、「わかってほしい」「できるようになってほしい」
  と思う。
 
 これが、方法を生み出す。
 工夫を生み出す。
    ↓
 ・相手をやる氣にさせる。
 ・状況を見て、着手点を考える。
 ・切り口を考える
 ・その子がイメージしやすいように、例をあげる。
 ・教えるのは、答えか解き方か、考え方か知識か。
 ・一度に教えるのか、何回かにわけて教えるのか。
 ・先ず、何から教えるのか(順序)。
 
 能力フル動員。
 まさに、総合的な学習である。
 
 具体例 別紙参照
 ・『スーホの白い馬』Hさんの家庭学習ノート
 ・子どもの書いた指導案(神津小6年生)
 
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